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前田日明SVが桜庭戦に苦言「これは殺し合いではない」

2006年08月06日 20時47分26秒 | 格闘技・プロレス
8.5「HERO’S 2006~ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝~」から一夜明けた6日、都内ホテルで会見が行われ、HERO’S実行委員の谷川貞治プロデューサーと前田日明スーパーバイザー(SV)が、混乱を生んだ桜庭和志vsケスタティス・スミルノヴァス戦のジャッジに関して説明を行った。
 前日のメーンイベントでは桜庭が試合中に半失神状態に陥るもレフリーが試合を続行。最終的には大逆転で桜庭が勝利を飾ったが、対戦したケスタティス陣営からも不満が噴出。リングサイドで見守った前田SVも苦言を呈した。

 前田SVは、「ルールに関して、マニュアルができていないのが欠陥。レフリー、ジャッジ、ドクターすべてが機能しなかった。本来ならば、(桜庭が)つんのめってダウンした時点で止めないとダメ。ドクターもオロオロして、セコンドも気を使ってタオルを投げられなかった。本当はやってはいけない試合。桜庭も無意識に防御していたけど、脳にダメージを与えかねない」と厳しく指摘した。
 一方で、「『何やってるんだ、止めろ!』って叫んだけど、オレの言うことを誰も聞いてくれなかった。スーパーバイザーって何なのか、考えさせられたよ」とボソリ。「これはスポーツであって、殺し合いじゃない。周囲が選手を守ってあげなきゃ。まずは、安全が大事。選手が安心して戦えるようにしなくちゃ」と実行委員会に早急なシステム改善を求めた。
 これを受け、谷川プロデューサーは「K-1での角田(信朗競技統括プロデューサー)さんのような審判長的立場の人がHERO’Sにはいない。そうした面を含めて、次の大会までには新しいシステムを作りたい。今回の一件に関してはレフリー陣から正式な回答書を出させます」と約束した。

 また、10.9のライトヘビー級トーナメント決勝戦について谷川プロデューサーは「サクに関しては医学的な面と、本人の気持ちを考慮して考えたい」とコメント。前田SVも「桜庭は総合(格闘技)のステータスを上げた、大事にしたい選手。彼のダメージを見て冷静に判断したい」と話し、最悪の場合、桜庭の決勝戦回避の可能性も出てきた。

 桜庭は前夜の試合後、病院に直行。CT検査で異常は見られず、念のため、脳が腫れないように点滴を行った。この日は静養をとり、大事をとって、あす7日にMRI検査などを行う予定。
 谷川プロデューサーによれば、桜庭は試合直後から「全然大丈夫です。それより盛り上がりました?」と会場の雰囲気を気にしており、「ぼくはプロレスラーだから、相手の良い所を引き出したでしょ」といつもの桜庭節でアピールしていたという。谷川プロデューサーは「今までのHERO’Sとは違う、サクが活躍していたころのPRIDEの雰囲気を感じた。(山本)“KID”や(須藤)元気では出せないカリスマ性を持ってる」と桜庭を絶賛。今後の活躍に期待を寄せていた。

[ スポーツナビ 2006年8月6日 19:28 ]

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