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極私的蜂

ディスクロード シマノのキャリパーとディスク

2019-09-10 | 日記
ロード用ディスクブレーキの規格がフラットマウントに落ち着いてデュラエースからティアグラまで、パーツが出そろってきた。

カンパニョーロは前輪用160mm、後輪用160mm、後輪用140mmの3種類のキャリパーをそれぞれアダプターを介せずにマウントするが
シマノは一種類しかない前後共通のキャリパーをアダプターにより対応させている。

前輪は、160mmと140mmでキャリパーに付属しているアダプターの表裏を使い分ける。
ボルト(B)でキャリパーにアダプターを留め、ボルト(A)でアダプターをフォークに留める。
シマノの互換表を見ると、フラットマウント用のキャリパーはL203-M180-S160-SS140mmの内203mmのみ未対応となっているが180mmに対応するアダプターは存在していない。

後輪160mmは、
ボルト(B)でキャリパーにアダプターを留め、ボルト(C)でアダプターをフレームに留める。
後輪140mmは、
ボルト(C)でキャリパーをフレームに留める。アダプターSM-MA-R160 D/D使用しないのでボルト(B)も不要で、(C)の2本だけで済む。

前輪も後輪もローターサイズを変えても同じ長さのボルトを使えるようにしてある。

フレーム(チェーンステー)から飛び出た部分の長さが13mmになるようにボルトレングスセレクターで測る。
Y8PU08010 フレームの厚さ20mm ボルトの長さ33mm
Y8PU08020 フレームの厚さ25mm ボルトの長さ38mm
Y8PU08030 フレームの厚さ30mm ボルトの長さ43mm
Y8N208000 Caliper Fixing Bolt C for 10 mm Rear mount thickness
Y8N208050 Caliper Fixing Bolt C for 15 mm Rear mount thickness
Y8N208010 Caliper Fixing Bolt C for 20 mm Rear mount thickness
Y8N208020 Caliper Fixing Bolt C for 25 mm Rear mount thickness
Y8N208030 Caliper Fixing Bolt C for 30 mm Rear mount thickness
Y8N208040 Caliper Fixing Bolt C for 35 mm Rear mount thickness

クイックリリースは前100、後130だが、スルーアクスルは前100×12mm、後142mm×12mmになっていて(WH-R9170等)、それに合わせてフレームやホイール、ディスクブレーキをトータルで設計されている。

クイックリリースはホイールの付属品だが、スルーアクスルはフレームセットに付属し、一応シマノもデュラエースグレードのアクスルを用意しているが
SM-AX720-100x12とSM-AX720-142x12はねじピッチがM12 x 1.5と決まっている。

完成車を購入して、ホイールを交換する場合も別途購入したホイールにはアクスルが付属していないので、完成車についてきたアクスルを利用する。

ブレーキパッド
L04C(メタル、フィン付き)
L03A(レジン、フィン付き) 4700

L02A(レジン、フィン付き) R9100
K02A(レジン、フィン無し) R7000

ディスクブレーキ
BR-R9170
BR-R8070
BR-R7070
BR-4770
BR-UR300
BR-RX810
BR-RX400

ローター 「ICE TECHNOLOGIES FREEZA」アルミのヒートシンクをステンレスの制動部で挟んだもの
SM-RT900(ICE TECHNOLOGIES FREEZA)
SM-RT800(ICE TECHNOLOGIES FREEZA)
SM-RT70
SM-RT500

コントロールレバー
ST-R9120
ST-R8020
ST-R7020
ST-4720
ST-RX810
ST-RX400

具体的にグレードアップする場合にどの組み合わせでパーツを選んだらいいのかというと
ヒルクライムのために軽量化したい場合
BR-R9170 SM-RT900(前後140mm) K03Ti(チタンバックプレート、レジン、フィン無し)
デュラエースに小径ローターを使う。

コストパフォーマンス重視で、ロングライドなどの雨の中長い下りで制動力を重視したい場合
キャリパーはそのままでOK(ティアグラBR-4770等) RT-MT800(前後160mm) L04C(メタル、フィン付き)
第一にローターの大径化。次に食いつきの良いメタルパッド。長い下りで少ないオイルが沸騰するようなフェードが気になるならローターとパッドにラジエーターフィンがあるものを選ぶ。

MTB用のローターとも互換性があり、カタログ写真では6アームのローターも160mm以下では4アームになる。
*外セレーション:BB外し 内セレーション:スプロケ外しの工具で着脱 160mm以下では内セレーションなので気にする必要なし。
ディープリムホイールのように特に、前輪が横風に煽られやすいのでロード用のフィン付きローターよりもMTB用のフィンのないSSローターの方が初心者向きでもある。

制動力を落として、ブレーキロックやジャックナイフを防ぎたい場合
標準のハイパワーブレーキホースからノーマルタイプに変えると柔らかいホースが拡張する分、油圧が逃げるのでタッチも柔らかくなる。


興味深いのが最廉価モデルのBR-UR300(パッドB01S)というフラットマウントのキャリパー。BL-MT200というアルタスのレバーと合わせてクロスバイクのディスクブレーキに使われ始めているが
前用160mmと後用160mmそれぞれアダプターを使用せずにダイレクトにフラットマウント出来る。

ワイドタイプパッドはレジン専用で、ローターは180mmと160mmのみ対応しているがローター自体はナロー、ワイドの区別なく使用できる。

インドアフィットネス用ビンディングシューズ、IC5、IC3が海外で発表された。

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