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9月5日の朝日新聞デジタル版にこんな記事がありました。『・・・AP通信などによると、3日に専用機で到着したオバマ氏に対し、通常用意される赤じゅうたんの移動式タラップがなかった。オバマ氏が報道陣が待つ場所とは離れた備え付けの階段を下りたため記者たちが近づくと、中国当局者は制止。いつものやり方ではないと訴えるホワイトハウス女性職員に「ここは我々の国だ」「我々の空港だ」と叫んだ。オバマ氏に近づこうとしたライス大統領補佐官でさえ遮られたという。・・・』
一方、朝鮮日報(日本語版)の9月7日付の記事では『G20:米大統領にレッドカーペットなし、海外報道に中国が反発』という見出しで次のように報じています。
『・・・グローバル・タイムズ(環球時報 : 环球时报 : the Global Times・・・中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版です。)は今回の騒動について、「一部の米国人は自分たちが他国よりも優れており、G20で最も重要な国だと考えている」と主張した。また、中国のネットユーザーの発言を引用し、「あなた方の飛行機が中国の地に降りたならば、中国のルールに従うべきだ。米国は傲慢だ」と報じた。北京経済貿易大学のリー・ハイドン教授は「西側メディアは大規模なイベントを開催する中国の警備努力、米中関係を前進させようという好意を無視し、泥水を浴びせた」と批判した。
中国外務省の華春瑩報道官は5日の定例会見で、「他国の首脳がいずれも中国が提供したタラップを使用したのを見たはずだ」と反論した上で、「中国がなぜ米国だけにタラップを提供しなかったか。それは米国の要請に従ったものだ。米国が当初中国の実務担当者の意見を尊重していれば、こんなことは起きなかったはずだ」と述べた。』
まあ、中国の対応はかなり意図的にやったことでしょうが、児戯に等しいなと感じました、何事も人の所為にするのは小学生の喧嘩によくありましたよね。
しかし、それ以上に韓国の新聞の対応はなかなか興味深いなと感じました。
日本の各紙(朝日も産経も同じ様な書きぶりです。)のようにAP通信の配信記事は引用せずに、人民日報の記事を詳細に引用しているという点です。
朝鮮半島の支配をしていた権力者は、長い間、中国の冊封体制の下に「国王」を名乗ることを許されておりました。
今でも韓国の国民やマスコミは、常に様々な分野で日本を仇敵として扱っていますが、中国に対しては未だに冊封体制下にあるような対応のように感じますが、どうでしょうか?上記の記事の書きぶりはまさに中国の{属国」のような有様に感じます。
そもそも歴史観とは、特に過去の中華体制の下では、現在の支配者が現在の権力基盤を正当化するために作為的に構成するものでもありました。なかなか難しいことではありますが、日本も韓国もまた中国も、現代の学問的な分野では、是非、自立した科学的歴史観を作り上げて欲しいと思います。
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