ラヂオ惑星モルファス

一人の人生の後始末



11月中旬に老母が他界して12月に納骨を済ませましたが、それに伴って年金などを始めとする手続きや清算もほぼ終了し、残るのは一人暮らし30年以上の家の始末になりました。昭和の頃に建てた家でもう50年以上経過した古屋です。長いこと弾かなかったピアノの処分も困りますが、テレビのコマーシャルで見かける業者もあるようですから、処分できなくて困ることはなさそうです。しかし、一番多いのは古着や什器類ですからこれは捨てるほかないでしょうね。
面倒な気分にさせられるのが写真や書簡の類い。ずっと関わってきた茶道関係の写真や文書は私にはほぼ意味のないものばかり。楽しかったであろうお茶会で、着飾った老母やお弟子さん達のにこやかな集合写真が何百・何千とありますが、どうにもなりませんね。
一人の女性が97年間、戦火や戦後の苦しい時代を生きてきて、残るものは「記憶」だけになるのでしょうか。その記憶も、記憶できる者が居なくなれば、空中に消えていきます。

ところで・・・老母のようなアナログ生活の人には関係ありませんが、困るのは「デジタル遺産」このブログのように電子媒体やその網の目の中にの中に残った記録ですね。かなり前に亡くなった友人が開いていたブログもフェイスブックなどのアカウントもまだ残ったままです。原則的にデジタル遺産も本人以外には消すことができない建前ですが、それぞれの対応策もあるようです。一般的に、アカウントの所有者と相続人の関係を証明して、遺族の方がアクセスし価値判断できるようになるといいのですが・・・。ここでも「マイナンバー」による証明が幅を利かせてくるのでしょうね。本当に徹底的に出来るなら、メリットも出てくるとは思いますが・・・。


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