無策の政府がなぜ無策なのか・・・菅総理の言葉ではっきりしました。総理の発言は「まずは今の目先のことを解決に向かって全力でやるのが私の責務と思っています」と。本当に一国の首相の発言でしょうか?ちょっと驚きました。
40年以上の勤め人生活で感じたことの一つは、日本人の「想像力のなさ」でした。本当に目先の現象にのみ拘りその先の事柄を想像して見通しを立てることが全く苦手ですね。
ものつくりの職人を賛美する国情・・・とは、今目の前にある課題をわき目も振らずコツコツと取り組み小さくても驚異に満ちた「もの」を作ることを貴ぶ・・・ですから、そうした地道な努力には目もくれず、今の状況に捕らわれることなく先を見通して方策を打ち立ててゆく、なんてことは馬鹿にされたり、ちっともわかっていない、地に足がついていないなどと揶揄されるのがオチです。
つまり、菅総理は徹頭徹尾日本人的な発想、日本人としての行動をしているだけなんですね。
こうした日本人的な世界ですから、菅総理が「ほかの国では、罰則を設けてロックダウンしても効果はなかったでしょう」と発言していましたが、強烈な罰則を設けて具体的な行動を禁止すれば必ず従うでしょう。
今のように「自粛」だけならば、目先の美味しいものにつられて外出を我慢できないから・・・車で出かければいい・・・自分は症状がない、つまり罹患していない・・・自分は感染予防している(人のことなんか関係ない)・・・などと、たくさんの人出があります。結局「自分本位の目先人間」なのです。
「野戦病院」の設置について、英国では一年半以上も前に重症者の増加を想定し、軍を動員し設置を進めていました・・・一年半以上前です。東京の担当者は「検討していない」そうですよ。日本人の想像力の欠如と責任を問われることへの尻込みが如実に分かる事柄ですね。想像力豊かな人がこうした方が良い・・・と言うと、そうならなかった時の「日本人の責任追及」。こう言っては何ですが、日本人全体の在り様です!!!
皆さん行政を追及するのはやめましょう、立場の違いだけで、想像力のないのは日本人全員なんですから。
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