撮影／小口深志氏（アマチュア写真家）
セミの羽化を観察していたときのこと。
通りかかった若いパパと幼児たちの虫かごには、大きなギンヤンマ。
「この辺りにギンヤンマいるんですね〜」とうれしそうなパパ。
色がきれいでかっこいいトンボです。
ギンヤンマの知識がない私は、視野に入っていても気がつきませんでした。
見る目、知識がないと見えないということですね。
そこへ「カブトムシを捕まえたからあげる」というおじいちゃんが登場。
パパが「虫かごにはトンボがいっぱいですが大丈夫でしょうか」と質問。
おじいちゃん「大丈夫だよ」とメスオスとも虫かごへ。
心配だった私。
帰宅して息子に伝えると。
息子「そりゃあトンボの羽がぼろぼろだな」
私「・・・」
虫屋の虫談義
昨夜は息子が10年来の虫屋なかまと居酒屋へ。
メンバーは40代以上の立派な方々。
帰ってくるなり私に
「8月15日は終戦記念日なんだよ」と。
「常識だよ。じゃあ6日は？9日は？」と私。
尊敬するカエル博士の池田さんに聞かれたんだそう。
曖昧だったのがしっかり覚えたみたい。
親じゃない大人の方々との交流はいいですね！
親はつい「そんなの知っていて当たり前」って言っちゃいますから。
知らないだろうなあと、思いついた忘れられない日を伝えました。
12日は日航ジャンボ機墜落、520人が亡くなった日。
3月10日は東京大空襲。
3月20日は地下鉄にサリンが撒かれた日。
息子が「岡山にも空襲があったんだ。展示をしているよ」とぼそっと。
親元離れて、こんな会話ができるようになるなんて、感激です。
帰省中は食べる食べる、食料の減り方がすごい！
反して冷蔵庫の野菜室の三角紙はどんどん増えて。
蝶採集に行くたびに、ちょっと嫌です。
