家族を乗せて温泉へ出かけた。
最初の予定は、長野県戸隠村へ新蕎麦を食べに行く予定だったが、妻子が風邪気味なので、近場に変更。
愛知県と長野県の県境にある茶臼山の麓にある長野県売木村の「こまどりの湯」へ出かけてきた。
いつもの喫茶店で朝食を済ませ、小雨が降る中、3人を乗せた車はノンビリと山を登っていく。
ここだけ、時計の針がゆっくりと進んでいるようだ。
入浴する前に、隠れた名店?の蕎麦をいただく。
この店で前に食べたのは、3年前か?
妻は、5年ぶりで、子供は初めて食べた。
味はどうかと尋ねると、
「美味しい!」
と言いながら、器用に割箸を使い、もくもくと食べている。
店主が、オヤジからお婆さんに変わっていた。
話によると、息子は今春に「くも膜下出血」で亡くなったとのこと。
享年40歳で、妻、子供3人(大学生、高校生、中学生)が居るとのこと。
住まいは名古屋市内で、毎日、名古屋から売木村の店まで通っていたそうだ。
蕎麦は、息子の知人である売木村のお婆さんの手打ちだそうだ。
だから、既製品の味でなく、素朴な味がしていたのだ。
つけ汁も、どこか共通していた。
水が同じだから、蕎麦とつゆの相性が良かったのだろうか。
亡くなった息子の代わりに、この店をそのまま引き継いだとのこと。
蕎麦好きが、ネット繋がりで調べて来店するそうだ。
しかし、露天で食べる店に戸惑い、この店かどうか尋ねることがあるらしい。
この店は外見で選んだら、先ず判らないだろう。
何事も、自分の目と舌を信じないとね。
同年代を生きた亡くなった息子さんに、合掌。
謹んでお悔やみを申し上げます。
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