僕の細道

贖罪

先日、児童自立支援施設を訪れてきました。
そこには、放火、万引き、窃盗、傷害、暴走、性犯罪、etc・・・。
少年院一歩手前の子や、鑑別所から戻った子たちが寮生活しています。

入所している子たちは、大人を敵だと思っているので、先ずは「このオジサンは敵ではない」と、信用、信頼してもらえることから始めました。

施設の方から話を聞くと、皆、親やその周囲から児童虐待を受けた子ばかりでした。
注意を惹きたいから悪行を重ねる。そして悪い仲間が集まっていく。さらに、素行悪くなるのに拍車がかかり、社会から阻害されてしまったとのことです。

彼らと会話していて感じたのは、体は大人びてきているものの、思考パターンが幼稚園児レベルでした。自分が何をしているのか、きちんとした判断がつかないようで、善悪の区別を覚えることから始まるのだと思いました。これらは、脳発達障害と言われ、問題となっています。

粗雑な親に育てられた子どもは、幼児期に、きちんとした生活習慣ができていないので、動物の本能的な行動を取るようです。それだけに幼児期の教育は大切であり、その素地の上に、学校教育(社会教育)が重ねられ、大人へ成長していきます。子育ての影響は、先々に影響することが判りました。

この年末年始も、親に問題がある家庭の子は帰省できず、寮で越年となるそうです。
赤ちゃんと産む(造る)のは簡単でも、子どもを育てるという行為は、人と作る行為となり、とても大事なことなのだと勉強になりました。

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