僕の細道

ありがとう

名古屋での試写会は、私が役員を務めている防災ボラ団体も、試写会実行委員会として加わっていました。試写会当日は仕事で見られなかったので、終業後にレイトショーで観て来ました。

(下記URL参照)
http://www.rfish.co.jp/arigato-preview/cat7/
「ありがとう」のURL
http://www.arigato-movie.jp/

事前に防災映画ではなく、震災復興から立ち上がったヒューマンドラマと聴かされていたので、見方が私の立場上、隔たってしまったのは否めない。

この映画を見ていて、若い頃、海外放浪で貧乏旅行をしていた時を思い出した。
朝、目覚めて生きていたら、嬉しい。
寝床の傍に、バッグが前夜のままの状態だったら嬉しい。
食事にありつけられたら、嬉しい。
電車、バスで、目的地に辿りつけられたら、嬉しい。
旅人の私に、何がしか施してくれると嬉しい。

生きていることに感謝し、幸せであると・・・。

「生きているだけ丸儲け」
http://hello.ap.teacup.com/applet/yuutexii/20060401/archive

日本では、当たり前の風景、生活が、第三世界では普通ではない。
路上生活者(ホームレス)たちの姿。
ストリートチルドレンの目。
銃弾、砲弾で壊れたままの建物。
物がない商店の棚。
一つしかメニューが無い駅前レストラン。
停電ばかりで、冷蔵庫も電話も役に立たない街。

周囲が変わらない、変えようがない状況となるなら、自らが変わるしかない。
どっちに変わるか?
愚痴を言い、当り散らし、荒んだ己となるか。
それとも、それを糧とし、向上心を持ち、成長を目指すか。
旅した当時は若かったので歯がゆい思いもしたが、あれから年月を経て、その意味が分かる年齢となった。

そして、今があると・・・。


さて、映画自体の感想だが、この映画の伝えたい「感謝する心」を主題に、震災復興の被災者たちの様子も、上手く描写されていたと思う。CG(コンピュータ・グラフィック)も神戸・淡路大震災を再現していたと思うし、セットにも力を入れ、賛同出演をした俳優たちの思いも伝わる。ただ、本物の震災報道の映像も抽入し、臨場感を出していた一方で、セットを燃やすシーンでは、安易な燃焼燃料を使い、炎の恐ろしさを殺してしまい、伝えそこなっていたは残念。

個人的に、主人公役の赤井英和の棒立ち演技が嫌いなので、見にくいところはあったが、主人公の妻役を演じた田中好子と、プロテストでキャディ役を演じた薬師丸ひろ子に救われたかな。主人公役は、奥田瑛二、大地康雄の方が合っていたかなと、思った次第。

テレビの2時間ドラマ枠でも放映可能かもしれないが、CGとセットに掛けた予算を考慮すると、やはり映画しか伝える手法はないのかも?

映画だから仕方ないが、被災状況ではヒーローを待望するが、実際、ヒーローは居ないし、必要ない。被災者それぞれが主人公であり、奇跡は、一生懸命頑張った人に、神様からのご褒美なんです。

「赤井英和」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/1/m93-0034.html
「田中好子」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/16/w93-1817.html
「薬師丸ひろ子」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%B8%AB%E4%B8%B8%E3%81%B2%E3%82%8D%E5%AD%90
「奥田瑛二」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/5/m93-0707.html
「大地康雄」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/16/m93-1846.html


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