僕の細道

ボランティアをしていて、よく言われること

【ボランティアをしていて、よく言われること】
 「なぜ、ボランティアしているの?」
 「お金にならないボランティアをしていて楽しいの?」
 「好きだからしているんだよね」。

「ボランティアの意味」
日本では古くより五人組・町内会・自治会・消防団など、地縁・血縁によって強固に結びついた相互扶助の慣習があったため、外部からのボランティアを広く呼びかけ、受け入れる仕組みや必要性は少なかった。しかし都市化・核家族化による人口の隔たり・流動化が起きているため、有事の対応が迅速かつ的確に行える仕組みを維持することが困難になってきた。ボランティアはそれらの状況を改善する新たな相互扶助の仕組みとして注目されていて、ボランティアに取り組むことで自己成長の可能性が高められるなど、人生を充実する活動の一つでもある。

「生きる力とは? 生き残る力とは?生き抜く力とは?」
本来、動植物において「生きる」とは、次世代へDNAを繋げていくこといいます。人間はDNA以外にも、「知」を伝える能力が優れていたので、他の動物より進化、発展し、文明を起こし、文化を築くまでになりました。人間以外の動植物は、財産を残すことをしません。その代わりに生きる力を伝えています。 

「バトン競技」
陸上のリレー競技もそうですが、前走者がダラダラ走っていては、次に走るランナーもだらけてしまいます。「私は終わったから、次の人、頑張れよ! では、走る意欲も起きないでしょう。前走者、すなわち、今を生きる自分たちが生きている姿を、やっている姿を見せることにより伝わると考えています。
防災のボランティア活動は、そのまま「生きる」ということを対象としたボランティアです。そして、今から準備して次の世代に繋げる姿を見せることが、「生きる姿」を見せるということになるのではと考えています。

「ロサンゼルス地震」
 1994年1月17日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市ノースリッジ地方で起きた通称:ロサンゼルス地震以降、アメリカでは災害前に掛ける1ドルは災害後の7ドルに匹敵すると言われています。

「関東大震災では」
大正12年に起きた関東大震災の被害金額は、前年の大正11年の国家予算の3倍にあたる45億7千万円に相当しました。被災した国民の多くが家族を養うため軍隊に入隊したり、公共事業従事者が増えました。それにより国が養う人口が増え、国の財政負担が増加し、国内市場の収益だけでは間に合わなくなってきたため、海外へ目を向け、戦争が始まったという説があります。現在、首都直下型地震が起きた場合の被害想定金額は112兆円と推定されています。(H16年度の国家予算約82兆円)

「天正地震」
長浜城の城主だった山内一豊と千代の子供は天正地震で5歳の娘ヨネを亡くしました。
その頃は日本の各地で地震が発生し、領地を維持することが困難な状況であったことが残された資料や書物によって伺えます。それによりその国土を治める豪族が他へ領地を目指して勢力拡大していった背景にも天災の影響があるようです。地震とナマズの関係を記した最古は、坂本城で天正地震に遭った豊臣秀吉のようです。

「財政再建団体」
現在、北海道夕張市は財政再建自治体となり、水道料金、学校の授業料など自治体の関わる事業の負担金が増えました。それにより、増税を嫌う住民たちが夕張市から離れる傾向が出ています。それが更に行政サービスの低下に拍車を掛けているとのことです。大規模災害では、多くの自治体が再建団体に陥ると予想されています。また国の負担も想像以上になることでしょう。事前に準備を少しずつでもしていけたなら、大規模災害が起きても、子供、孫の世代の負担は減ることでしょう。

「そのツケは誰に・・・。」
 大規模災害の話をすると多くの人たちは、「自分たちは関係無い」「覚悟は出来ている」「皆、一緒だから」などの声をよく耳にします。多彩な意見は個人の自由だと思いますが、その事後処理による経済的負担の後始末をしていくのは、生き残った人たちと次世代の人たちになります。つまり、その負担は、子供、孫の世代となるわけです。直接、迷惑を掛けていないと考えていても、間接的に影響されてしまうのです。

「身近な状況で考察すると、自動車保険も同じ」
 事故件数が増え、支払いが増加すると、事故を起こした本人以外の人が支払う自賠責保険だって、任意保険だって値上がりします。事故を起こした人が直接に影響するわけでなく、回りまわって他人の懐をも痛めることになってしまうのです。すなわち、「事故には気をつけて下さい」と相手に投げかける言葉は、自分にも大事な言葉だと言える。相手に投げかける言葉一つでも、自分にできる範囲で行えるボランティア活動と言えるかもしれません。

「等身大のボランティア 」
 自分にできる範囲で活動を行う。できることは最善を尽くし、できないことはできないと辞退する。ただし、できない言い訳を考えるのではなく、どうしたらそれをできるように考える方が、同じ時間を過ごすのであれば、より明るく楽しく過ごせると考えています。
 ボランティアの世界では「世界の平和、家庭の不和」と、よく言われています。仕事中毒や趣味三昧、ボランティアばっかりもイヤだし、家族ベッタリも何かヘン。仕事、家庭、趣味、社会貢献(ボランティア)それぞれを、バランスよく楽しむようことが大事だと考えています。

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