愛知県庁内NPOプラザにて 2003年1月13日撮影
『広域災害ボランティア支援本部立ち上げ訓練の参加レポート』
1月13日(月)に愛知県庁にて行われた「広域災害ボランティア支援本部」の訓練に参加してきました。各方面からボランティアコーディネーターや関係者が出席し、大規模災害発生をシュミレーションして、県庁内に新たに開設したNPOプラザ内に「ボランティア支援本部」を立ち上げる訓練でした。
与えられた被災状況のシュミレーション資料を元に、本部を作り、その機能の役割分担、被災地域の情報収集、関係機関との斥候、地域支援本部の設立、今後の状況変化への対応準備など、そして記者発表までを短時間に練り上げました。
今回は4つのグループに分けられ、各班ごとに発表しましたが、それぞれがどこに主体を置くかが違っていたり、役割分担の説明などでも特色が出てました。
A班では被災状況の把握と本部の役割分担など。B班では被災状況の把握とその情報処理など。C班では地域支援本部の設定方法など。D班では本部機能と時系列変化への対応などです
各団体から集まった各人の能力を集約したり、時系列変化への対応などと、いろいろと勉強することが出来ました。マニュアルはマニュアルであり、それを元に想像力を働かせ、あらゆる側面に対処しなくてはと認識した次第です。
インフラの止まった状態での被災地状況の確認の仕方。本部機能としての情報、物資、金銭の収集とその処理方法。今、この場で何が必要で、何が不必要か。自分達に何が出来て、何が出来ないのか。などと、時間という制限の中で、意見、知恵を出し合い、大きなB紙にまとめていきました。
これらは"もしも"の時に活かされる事と思いますし、普段の日常生活においてでも、この情報処理能力などは役立つと思われます。国語の授業で学んだ、5W1Hが基本形のようです。いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)なぜ・どんな目的で(Why)、どのように・どうやって(How)を思い出しました。
最後に各班の発表を他の班は記者会見という形で聞くグループワークでした。どれが正しくてどれが間違っているのかではなく、これらはそれぞれが正しく、より良い形への協働を求められたのだと思います。
「広域災害ボランティア支援本部」とは名の通り、「地域支援本部」を支援する立場にあり、各自治体、各行政機関、各種団体との間を取り持ち、各地より集まって来るであろうボランティア達が活動しやすいように準備、根回しをする、それこそコーディネーターの立場だという事を再確認しました。それが、最終目的である被災者の救援になるという事です。
また、こうしたグループワークなどの演習訓練は、このように各関係者達が顔を逢わすことができ、各団体、各ボランティアコーディネーターとの交流、親睦などが生まれた事と思います。そして、より情報交換が活発になり、それらの結びつきが深まっていけば、"もしも"の際にも発揮できるのではと思います。
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