僕の細道

内なるこども

豊田市美術館へ、「内なるこども」展を観に出かけて来た。
古今東西の有名芸術家たちが、「子ども」をテーマにした作品を展示している。そして、豊田市美術館が開館10周年を記念して豊田市の所蔵品も一同に展示されている。



「内なるこども」展は、全般に暗い作品が多く、連れて行った子どもには不評であった。また、作品のテーマが「子ども」となっているのに、その当事者の子どもが関心を持ったり、興味を惹くような作品が見られなかったのは残念だ。それに机形式の展示物の位置が高く、子どもの目線では見られず、本末転倒の展示であったのは、子どもを対象として考えていなかった学芸員の怠慢な仕事を物語っているだろう。

個人的に好きな写真家、アラーキーこと荒木経惟氏の作品が展示されていたのは嬉しかった。彼の作品展は、これまでに名古屋で催される度に足を運んでいる。竹中直人氏が監督をした映画「東京日和」も、もちろん映画館へ観に行っている。
土門拳氏の作品も展示してあった。作品のキャプションを読み、土門氏の次女が5才で亡くなっていたのを知り、驚いた。その上で、子どもを題材とした作品を撮り続けるカメラマンとしての意志の強さに感銘を受ける。その延長線上に仏像シリーズが生まれたのかも知れない。

作品群を見終え、レストランにてエスプレッソを啜り、少し落ち着いた時間を過ごす。街の喧騒と美術館の静寂さ、静かな店内で流れるBGMはクラシックが定番だ。この豊田市美術館のレストランの運営は、ホテル豊田キャッスルがしている。
私は、時々、ツーリング先で美術館を訪れ、併設されている館内のレストランにて贅沢な時間を過ごすのが、隠れ家的で大好きだ。忙しくて、何かに終われている時ほど、時計の針を無駄に進ませたくなってしまう。あとで、苦しむのだけどね。(火暴)




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