獅子独活

お晩でがんす
何時も倅に任せている土木工事の分野の現場に暫くぶりで見に行きました
現場は榛名山直下のすそ野の集落です
それ以上上には家がないといった塩梅の場所です
猪軍団の演習場で毎日夜の間に何かしらの悪さをしてゆきます
それでも工期があるので、猪君との知恵比べです
まずまずに順調に進んでいます、下請け社が真剣に施工しているので助かります
今年最初の風花が結構飛んできました、いよいよ冬本番ですね
こちらでは「ふっこし」と言います.吹き越し。が段段転化したのでしょう
現場の傍らに「獅子うど」の花柄が有りました



何故か寂しそうであり、寒そうであります
あれほど沢山の花を咲かせ、大きな顔をして満開だった花が今は其の栄華の後を僅かに残して風に揺れています



人の一生も同じでしょう
それでも花が咲けばよい方で、花らしい花も咲かずに生涯を終えてしまった友人知己の何と多い事か
冬枯れて、折れて、そして地に落ちてやがて腐葉土に成って行くのが普通なのに、こいつは未だ毅然と立っている
なんだかえらそうな感じだ
こんな年寄りに成りたいと思いつつ写真を撮った
乾の風に追われるようにして現場を出た
勿論下請け社の諸氏には丁寧にねぎらいとお礼を言ってきたのは言うまでもない
それが私の仕事だから

そんじゃあまた話すべえ
遊童子