馥郁

おはようがんす
昨日「Ｋ」現場で仕事中にふときずくと、きつくは無く、そして優しく、なんともいい気分にしてくれる、香が漂ってきました、



新築中の現場にあって感じられるのであるから、とても強いにおいのはずだがそんな事を感じさせない、香だ
廻りじゅうに五万と有る、梅、が咲き始めたのである
Ｋ現場は谷底にある現場です、一日に４時間くらいしか日が当たらない
勿論一般の住宅はもっと日が当たるところにあるが、集会所、と言う性格からそんなところが選定されたのであろう
然し谷底一体に溜まっている香は、とても濃密で、現場の疲れは勿論日々のストレスも大きく改善してくれる



梅畑の一部なのか、はたまた、庭木なのか、或は街路樹なのか、境が無い状態の梅は無数に有る、
特に紅梅は、花が少し早く咲き、花粉が十分に成熟したころ、白梅が咲く
風乗った花粉が四散して、受粉が促されると言うことになる
自然の巧みには何時も驚かされる



日当たりの良いところはもう５分咲きになっている白梅もある
多分沢山お梅があって、手が廻らないのかもしれないのだろう、花の時期に成っても剪定で伐り捨てられた枝が落ちている
それでも、其の枝が、冬を耐えて貯蓄してきた養分だけで花を咲かせている
哀れだ！



社会全体の中から今この梅の切り捨てられた枝のような零細企業がどれほどあるだろう、「大の虫を生かす為に小の虫は殺す」この図式は何時の時代も変わらない
ここを凌いで生き残らなければ、本当の春は来ないのだろう
生きると言うことは業の中でもがくことなのだろうか？

梅はそんなことは無頓着に、多くの人や動物たちに、自分の持てるありったけの力で馥郁たる香を惜しみなく出している
学ばねば

そんじゃあ又あうべえ
遊童子