空風の御土産

おばんでがんす

空っ風が吹いて毎日寒いです、台風並みに吹くので体感温度は3～5度C～は低く感じます

 この風が吹くと百樹園の落ち葉が舞い踊りだし,夫夫好みの場所に集まる

栗の葉が親元を離れて長い旅に出る、でもどうしても親離れができない奴が根元に溜まって脛齧りになってしまう

公孫樹の葉も他の落ち葉と混じって吹き溜まる、金稜辺の温室の前に集合している

勿論落ち葉としては重い部類の公孫樹は木の下に降り立ち重なって黄金の鳥の絨毯に成っている

此処が節分草の群生地なのでこの葉っぱを皆どかさなければならない、大仕事だ

　　　　　此処は蕎麦小屋と擁壁の間に溜まった紅葉の落ち葉だ黄色や茶色もあるが概ね赤い椛だ

こうして空っ風が落ち葉をまき散らすようになると大根干しが始まる

北斜面に設えてある大根干し場だ、もちろんここは友人のK氏宅の大根だ

北斜面は頂上部分が温まると谷底から風が吹きあがってくる。そして夕方頂上部分が冷えてくると

谷底に向かって風が吹き下ろす。だから空っ風がとても有効に作用する

綺麗に洗った大根は水を切って二本ずつ束ねて干す、この束ねるのが大変な作業だ

冷たいし重いし何千本となく洗ってある、重労働だ

もう干した大根の中でもB級品はナイフで裂いて割り干し大根にする、これがなかなかの厄介な作業だが

需要が多く一月末まで続く

此れは大根を洗う機械だ、いちばんの辛い仕事が機械化された

空風がもたらす農家の作業はいくつもある、それは一種の恩恵でもある

風に向かって立つ力強い農家に、心からの応援をしたい

 

そんじゃあまたはなすべえ

遊童子