おばんでがんす
先日、正月用の餅つきを友人たちと一緒に賑やかに行った。何十年ぶりかの杵搗き餅だ
二段蒸かし器で蒸かす、ほとばした、糯米は全部で一表、一段が三升ずつ入っている、かなりの大搗きだ
蒸かした下の段を臼に播けて,上の段を下の段に下げ新しいコメを入れた蒸かし器を上に乗せる、つまりこの時点では上の段の
蒸しし器の中はまだ糯米がまだ蒸かしきっていないという事で有り
どんどん火を燃やし蒸気を発生させて次々と蒸かしてゆく
臼に撒けた「蒸かし」(蒸かしきったモチ米のことを呼ぶ)を先ず丁寧に捏ねて、「半殺し」状態にする
此れがかなり技術と腰の力が必要なのだ、ほぼ黐米の形がくずれた頃を見計らって大きく振り上げて搗く
そして此の捏ねる、と言う作業の良し悪しが此の後の杵搗きの餅の出来を左右する
知り合いの子供たちも物珍しくて傍へ寄ってきて半殺しを食べたがる
臼の下に空いてある稲藁稲は荒けづりの臼の下端が安定するようにする緩衝材で有り来年も餅が沢山収穫できるようにと言う
神神への祈願で有り、安全に餅搗きが出来るようにと祈る結界を作ると言う意味がある
杵つきと、手合わせのタイミングが大事だ、まだ手が入っている中に搗いてしまっては大怪我の元で昔はそうした事があったと
聞いている、このコンビは実の母子なので呼吸が合う
然し一臼3升は多いいので私には一寸危険だし腰痛でとても大杵は振れない
子供たちが10人も居ると周りがとても賑やかだ、今どきの子供たちは或は若い親たちはこうした機会が無いので貴重な体験に
成るだろう、とても良い事だ
昔はこの搗き上がった状態から。麺場板の上にあげて熱いうちに「延す」と言う作業をして平らに薄く作る
今は切り餅の大きさが印刷されたビニ袋が有りその中へ入れてから熨す、此れも中中技術がいる
が然しどうも厚くなってしまう感がある、3升用のビニ袋に2升を搗いた餅を入れるぐらいが適度ではないかと見た
手が熱くてみずで冷やしながら取り上げをする
蒸かしたての糯米も又半殺しもとても新鮮な味で、だれもが美味しいと言うシンプルなうまさだで皆好きだ
そして畑から抜いてきた大根を磨っての「辛味餅」又格別のうまさだ
麺場板もそんなに枚数がないので、事務机の上とか、なんでも平らになる処を見つけて熨す。
こうして大正月からの冬の御馳走「お餅」を作る、此れは食という物の喜び、と正月を迎えることができた神への素朴な感謝と
安堵と希望の行事なのだ
何時迄も残したい暮れの風景だ
そんじゃあ又話すべえ
遊童子
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