茶蕾苔
2017年10月11日 | 花
おばんでがんす
何十年ぶりかで茶蕾苔を観に行ってきた、秋が進んできたせいか色合いがいまいち良くない
或いは大勢の人が訪れる様になり一帯の空気の環境が悪化したのかもしれない、確かに昔から見ると色合いが
良くないが、、、、、
いちばん主要な部分の全体的な雰囲気だ、強酸性の湧水は白根山からの物か、或いは上流の露天掘りの鉄鉱石を
取った跡からの物か定かではないが、天の邪鬼な苔があったものだ
然も常に其の強酸性の水がかかる方が良い色の苔になるという徹底ぶりなのだから呆れる
同じ場所同じ苔なのに色が違うのが面白い、然し酸っぱいもの好きの変わり種の苔である
そして良く石灰岩の場所で見られる、小さな小さな棚田の様な環境がある、だんだん水があふれて下流へ行く
当に緑の棚田だ
振り分けられた水が幾つもの小滝をつくっている
苗場山の数多の池塘を俯瞰しているようだ、地元の古老が先日の中秋の名月が一つ一つの池に映り込んで
ゆめの世界の様だったと言っていた
来年は一度見てみたいものだと思った
強酸性の水は真っ白な沈殿物を残して流れている、試しに飲んでみるととても酸っぱくて飲めたものではない
曲水の流れのようで良く見ると楽しい水流だ
双つ割れの滝が何かを暗示するようで
若しも此の滝が雨で増水したら全面的な瀧になるのか、或いは苔はどうなるのか、想像するだけで飽きない
人の思いなどどこ吹く風でじっと自分の世界を保ち只管苔を育てるだけに終始している川中の石が印象深い
何時までもこの臍まがりの天の邪鬼な苔が繁茂してくれることを願っている
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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