ゆう動物病院

大分県宇佐市に2007年3月30日に開院した動物病院のブログです

こころの膝の手術

2008年08月10日 | Weblog


8月6日にこころの右膝の手術をしました。

実はこころの膝は膝蓋骨外方脱臼という膝のお皿が外側にはずれてしまう病気でした。

この病気の発生機序についてはまだ不明な点が多いのですが、生まれつきの場合が多く、足の骨や筋肉の形成異常が原因と考えられています。通常は体重18kg以上の大型犬で多いとされており、好発犬種にはグレートデン、セント・バーナード、アイリッシュ・ウルフハウンド、フラットコーテッド・レトリバーがあります。最近、日本ではミニチュア・ダックスフンドのすねの骨の骨格異常による発生が増えていると言われています。

逆に、膝のお皿が内側にはすれてしまう膝蓋骨内方脱臼は小型犬で多く、状態によっては手術が必要となりますが、特に症状がない場合は手術をせずに経過をみることもあります。

ただ、外方脱臼の場合は進行性に骨格異常や膝の関節炎がおこり、起立、歩行が難しくなってくるので、多くの場合で手術が必要となります。

こころは手術も無事終わり、経過も良好で、すっかり元の元気を取り戻しつつあります。早くまたいっしょに散歩に行けるようにしばらくは傷の経過と運動制限、リハビリをがんばっていこうと思っています。

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