ぐ~たらゆのほの親ばか日記

ハンドメイド作品の紹介。

読み物

2010年09月10日 13時12分26秒 | 日記
「たまには外にでられませんか?」


カーテンを開けながらにこやかに話しかけてくる
入ってくる光で今が日中なのはわかる


「お部屋の中ばかりにいらしては、体に障りますよ」


「うーん。めんどくさいな まだ読みたいものもあるし・・・。」



読んでいた本はちょうど今読み終わったところだが
内容が自分にあっていたので正直な所もう少し余韻に浸っていたかった

ボーっと内容を反芻していると


「ちょっとこちらへいらしてください。」


と、珍しく強引に促された

しぶしぶ起き上がりついていくと

メイクルームの洗髪台の前でにこやかな笑顔を向けてくる、が
いつもの彼女の姿は見当たらない

「お前がやってくれるのか?」

歩みを進めると

お任せあれというしぐさで鏡の前に促される

顔を歪めいやそうにして席に着いて身を任せる

いつもと違う指の感触ではあるが
大切に扱われている感じが悪くなかった


「どうです?
3日もお部屋にいらしたのですから洗髪だけでも幾分すっきりしたでしょう?」

先日読み始めた小説はことのほか面白く部屋に篭り43冊を一気に読み終えた所であった
頭の中ではまだ主人公達が作者とは違う自分の考えに従って談笑している

「うーん。わるくはない」



(わるくはない・・ですか)

顔にかかったタオルで様子は伺えないが
どうやら苦笑しているようだ

「でもどうして?」

小説の主人公達との空想はいったんやめて
思いがけない行動への疑問を素直に口に出してみる

「恥ずかしながら彼女に指導を受けました」

え?

「貴方がいくら言っても素直に彼女の言うことを聞いてくれませんからね
私が言えば少しは聞いていただけるかと---。」



「どうやら成功したみたいでよかったです。」

いすを起こしながら鏡越しに目を合わせる

人の手に任せず自分がやりたいのだということは言わない
本心で言えば誰にも触らせたくないのだ

「それで最近・・・」

言いかけた彼女を

「なにか?」

と手を取って誘導する

最近2人が親密そうに話しているところを見かけて
面白くなくて部屋に篭っていたのも確かなことだった


「少しは焼いてくださいましたか?」

そんな気持ちを見透かしたように問いかける彼に

「少しどころではない  面白くなかった」

と、本音を告げソファに移動する

まさか彼は肯定されるとは思っていなかったようで少し驚いたようだが

すみませんでした

と自分の行動をわびた

「お前にやってもらうのも悪くないな

気が向いたらまたやってくれ」

口では言って彼女にもうやってもらうつもりはなかった

「もちろんそうさせていただきます

 気が向いたらと言わず毎日でも--」

彼もわかっているようだった。

また仕事が増えたなと笑ってやる。


「他の誰にも貴方を任せる気はございません。」

 本音を漏らし何か言い返される前に

「あ、しかし彼女を解雇するのはやめてくださいね。」

とそばを離れる

「おまえ、やっぱり・・・。」
ありさに好意を持っているのだろう・・・と言うより早く

「勘違いしないでください。

ご主人やお子様達の世話まで焼く気はございません

そちらは彼女に任せます」

と断言する彼は

薄く微笑みながら

「私は貴方専用です。」

とカートを押しながら戻ってくる

と、扉の前で待っていた彼女を手まねきして部屋へ入れる

ぬれた髪を乾かしだした彼女の手を止め

おまえ これはやってくれないのか?

と髪をつかんでみせる

まー まだまだ修行中ですので今すぐにとはいきませんが--
そのうち・・・

と言葉を濁す

「おまえ矛盾してるぞ」


「なんとでも」

苦笑しながら慣れた手つきで私好みのコーヒーを入れてくれる・・・。

なんだか 騙されたようだが 

今回は不問にしてやろうと 

コーヒーに口をつける

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
展開はやすぎだろwww (クリスポ)
2010-09-11 04:17:47

ホテル入ったら、即行でフ ェ ラされてしもたす!!!!
溜め込んでたぶん、すげぇ量の精汁出ちまったYOwwww
しかもフ ェ ラonlyなのに5万ももらえたしな!!
まじボロ儲けすぎて笑いが止まんねっすwwwww
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