Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

LOSTにハマっています。今頃。。。

2011年08月16日 | 映画
数年前から夫が「すごいTVショーがある。」と言ってハマっていたのが「LOST」。


夫はアメリカで放映されるタイミングで、ほぼリアルタイムで見ていました。
当時はあちらでもすごいフィーバーぶりで、
続きはどうなるの?!的な視聴者が、あーでもないこーでもないと言い合う
ポッドキャストまであったそうです。

私も観たかったのですが、あいにく日本語字幕のDVDが出るまでには
タイムラグがあったのですね。
もちろんそんなの待てない夫は、字幕なしのバージョンで
私の事などおかまいなしに一人でハマっていました。

一話観る毎に「すごいパラダイムシフトだっ!」とか感動して、
私にあれこれシェアしようとする夫がうざったかった記憶が。。。(笑)
だって私は見てないんですから。

それにしても、アメリカのドラマは面白いですね。
TVショーと呼ばれ、新しい作品は試しに一話放映されます。
そこで視聴者の反応が良ければ、そのまま1シーズン(約24話)生き残ります。
その間まだ高反応が得られていれば、次のシーズンへと続くわけです。
興行的にパッとしない作品は1シーズンで話が尻切れとんぼでも打ち切りです。
すごいサバイバル。

1シーズンは約半年ですから、次のシーズンが始まるまでには
約半年の間があります。
そうすると、その間視聴者は待たされるわけですから、
様々な予想、妄想が膨らんでいきおい、ブログやらポッドキャストやらで
盛り上がるんですね。

そして、LOST。
完結してずいぶん経った今頃ドキドキしながら見ています。
今、5分の3ほど見終わりました。

ご存知の方も多いかと思いますが、
航空機が地図にない島に墜落し、生存者たちが何とかして
故郷に帰ろうとする話なのです。
が、この島が実に不思議な力を持つ島で、
しかもそこには彼ら以外の知られざる住人たちもおり、
また、登場人物たちにはそれぞれあまり知られたくない「事情」があり。。。

よくぞこれだけ多くのキャラクターを生き生きと描き出し、
過去、現在、未来と緻密に作っているな~と感心します。
そして、そこには実際の生き方に重ね合わせてしまうような色々な教訓も。

登場人物たちは皆、どこかでボタンを掛け違ったような人生を
生きている人たちなのです。
それゆえに幸せを感じられない。
けれど、振り返れば掛け間違いを直すチャンスは過去の人生の中に
いくらでもあったのです。
それをみすみすふいにして今日まで来てしまった彼ら。

そして、この島で過ごす日々は、
もう一度それぞれの問題に真正面から向き合う事を
余儀なくされる体験なのでした。

人生の目覚まし時計。

時々、私の人生にもあるんじゃないかしら?と
感じます。

本当なら日々の小さな事の中に軌道修正への気づきや促しがあるはずなのに、
それをふいにし続けてしまって、
ある日、大きな目覚まし時計が鳴るんじゃないかって。

でも、よく考えれば本当はそれすらも恵みであるはずなんですが。。。

だって、彼らは実は島で幸せだったのです。
帰る事に必死になっているから、その時自分たちがそこで感じている事に
心底気づけなかったのです。

さて、あしたからシーズン4に入ります。
どんな展開が待っているのかしら?(^^)
どんでん返しを期待しています。

アメイジング・グレイス

2011年06月01日 | 映画
近所の映画館でまだやっていたので、観て来ました。


あの有名な讃美歌「アメイジング・グレイス」の作詞者である
ジョン・ニュートンについての映画かと思っていましたが、
それは、奴隷船貿易廃止に生涯を捧げた
イギリスの若き政治家、ウィリアム・ウィルバーフォースのストーリーでした。

ジョン・ニュートンは、ウィルバーフォースを少年の頃から導いた信仰の師として登場します。

彼は福音を見事に言い表したあの「アメイジング・グレイス」を書いた後も、
奴隷船の船長として2万人ものアフリカ人の尊厳を踏みにじった、
その罪の深さの自覚に苦しみ続けます。

「多くの事を忘れても2つの事は真実だ。
 私は大変な罪人である事、
 キリストは偉大なる救い主である事。」

彼は若いウィルバーフォースに、聖職者の道ではなく、
政治家として生きる事で神に献身するように促しました。

そして、ウィルバーフォースは奴隷貿易の廃止という、厳しい茨の道を歩く事となります。
しかし、これこそ神が与えた天職というものなのでしょう。

奴隷船廃止の法案は成立までに長い年月と多くの困難を極めました。
人道上正しいと分かっていても、様々な利権に縛られて法案に反対する議員たち。

それはまるで200年の時を隔てた今の日本と重なるようです。

しかし、何かを変え得るのは、たとえ少数であっても
情熱を持った「人」である、と言う事。

そして、あの「アメイジング・グレイス」という歌が、
観念的な歌ではなく、非常に生々しい現実を歌った歌である事。

それらが、圧倒的な迫力を持って迫って来ました。

Amazing grace!
How sweet the sound!
That saved a wretch like me!
I once was lost, but now I am found;
Was blind, but now I see.

Groundhog Day

2011年02月02日 | 映画
2月2日はグラウンドホッグデイ(聖燭祭)と言い、
北アメリカでは毎年イベントが行われているそうです。

日本で言う、節分のようなものでしょうか?

グラウンドホッグというモグラを使い、
冬眠から覚めたモグラが自分の影を見て、
驚いて巣穴に戻ってしまったら、
春はまだあと六週間は来ない。
でも、影を見なかったら、春の訪れはすぐそこ、と言う、
何とも北国の人の知恵と言いますか、
寒さもお祭りに変えて、元気を出そうとしているのかなぁ、なんて
想像します。

1993年にアメリカで封切られた
「Groundhog Day」と言う映画があります。
邦題は「恋はデジャブ」
コミカルな映画です。

お天気キャスターの主人公フィルが、
このグラウンドホッグのイベントの取材に田舎町へ来る、と言う設定です。
この主人公、妙に自己重要感が強い、と言いますか、
自分は特別な人間だと思っているフシがあるのです。
そして、周りを見下しています。

グラウンドホッグデイのイベントなんてバカらしい、
こんなんで盛り上がれるのは田舎の人間だからだ、
こんな所にわざわざ取材に来させられるとは、自分はなんて可哀想なんだ、

・・・まぁ、いわゆる典型的なタイプ。

取材も適当にこなして、サッサと帰ろうとしますが、
吹雪で道路が封鎖されてしまい、何もない町にもう一晩泊まるハメになります。

ところが、事もあろうに翌朝目覚めても昨日と同じ2月2日。
昨日と同じ出来事がくり返されるのです。

他の人にとっては初めての日。
でも、フィルにとっては何度もくり返される出来事なので、
彼はそれを優位に使って、自分に都合のいいように状況をコントロールしようとします。
例えば女性を口説くのにも、前回はこれで失敗したから、
今度はこっちのアプローチ、なんて言う風に(笑)。

また、その日一日どんなにハチャメチャな事をやっても
翌朝にはすべてリセットされているので、
やりたい放題の事をやったりします。

でも、そのうちそれにも飽きてしまい、
いつまで経っても永遠にくり返される同じ一日から、
決して逃れられない絶望感から命を絶とうとします。

・・・が、翌朝6時きっかりにまた目覚めて同じ一日が始まります。

結局、彼は死ぬ事もできないのです。

そして、いつしか彼は自分の成長のために時間を使うようになります。
ピアノを習い、文学に親しみ、氷細工を覚え。。。
また、あんなにバカにしていた田舎町の人たちの人助けのために奔走したり。。。

恐らくそれは時間にすれば10年~10数年になるでしょう。
毎日毎日同じ出来事がくり返される中で、
その出来事に対する自分の反応、態度の方が変わって行くのです。

***

今日はグラウンドホッグデイだから、絶対にこの映画を観る、
と主張する夫に付き合って、家で観ました。

気乗りしなかったのですが、思った以上に面白い映画でした。
純粋にコメディーとしてもそれなりに楽しめるし、
何だか深い教訓もたくさん含まれていました。

それにしても、10年以上も同じ日をくり返すなんて耐えられそうにありません。
孤独です。

でも、フィルのような、やな性格って大なり小なり誰でも持っているものだと思います。
色んな事を冷めた目で眺め、分かったようなコメントを残し、
自分は特別だと思いたがる心。

私たちの現実で、同じ日がくり返されるなんて事はまずないと思いますが(多分)、
自分が成長しない限り、何度も何度もくり返されるパターン、と言うのは
確かにある気がしますね。

まるでデジャブのような。。。
なんてね(笑)。

ザ・ウォーカー

2011年01月07日 | 映画
お正月の休みの間に、夫とDVDで
『ザ・ウォーカー』を観ました。
(原題は『The Book of Eli』)

今回の休みに封切られた映画には、そんなに触手が動かなかったので、
結局劇場へは行かずに、自宅で幾つかのDVD鑑賞。

『インセプション』と『ザ・ウォーカー』を観て、
どちらも非常に面白かったけれど、
感銘を受けるという点ではやっぱり『ザ・ウォーカー』でしょうか。

戦争による環境破壊のため、人類のほとんどが滅亡し、
文明も壊滅状態なってから30年後の世界が舞台です。

もちろんすべてはアナログな世界へ逆戻り。
人々は生き延びるだけで精一杯で、どこもかしこも無法地帯。
若い世代は既に文字すら読めなくなっています。

そんな中、神から啓示を受けた主人公が
世界にたった一冊だけ残った聖書を西へ西へと運ぶ旅を続けています。

旅は非常に危険で、しばしば命の危険に遭遇します。
また、聖書を悪用しようとして、血眼になって探している権力者からの追跡も。

目的地はどこなのか?
何故それをしなくてはいけないのか?
その先にはいったい何が待っているのか?

主人公は何も知りません。

そして、その務めにはいわゆる目に見える「報酬」が約束されている訳でもないのです。

では、何が彼を動かしているのか?


・・・それは、「西へ行け」という神から受けた啓示だけ。
そして、毎日触れているその聖書の言葉が彼に力を与え、生かしているのです。。。


アクション映画としての魅力もさることながら、
信仰を持っている人たちは、きっとこの映画からたくさんのメッセージを受け取ることでしょう。

主人公の旅は、信仰によって歩む人生の道のりと重なります。

そして、聖書に親しんでいるなら尚更、
主人公の口から語られる数々の聖書の言葉が胸が刺さって来るでしょう。

ストーリーとしては非常に単純なこの映画が、
ここまで引き込まれるものとして仕上がっていることに驚くと共に
こういう内容の映画が、普通にメジャーなストリームで製作されていることに
感慨を覚えました。


元旦から、聖書を通して読もう!と決心して始めた、と前に書きましたが、
モチベーションの高まる映画でした

おススメ。

踊る大捜査線3~上海レストラン

2010年07月20日 | 映画
前売り券を頂いたので
休みに入った夫と二人で行って来ました。

我が家で映画を観に行くと言うと、ほとんどはハリウッド映画。
アメリカ人の夫が分かるもの、と言うと必然的にそうなります。
日本映画はDVDが出てから、英語の字幕つきで。

でも、なぜかこの「踊る大捜査線3」だけは劇場に行きたがっていました。
なぜでしょうね。
やはり、何と言ってもキャラクターの魅力かな。
あとは、発しているメッセージの、どこまでもブレない前向きさ。
安心して感情移入できるのです。
だけど、全編を覆う軽いタッチと笑いのせいで、
そのメッセージが説教臭くならない。

…などと分析してみました

でも、ガイジン(夫のこと)と映画に行くと楽しいですよ。
平気で声を出して笑うので。
あんまり礼儀正しくかしこまって観る、という感じにはならないんですよね。

ところで映画館にはこんなポスターが。



うちの苗字、この夏ブレイクしそうですね(笑)。

さて、映画を観に行く日はたいてい車で
南大沢のTOHOシネマまでわざわざ足を伸ばします。

所沢の我が家からはえらく遠いのですが、
もともと中央線の豊田に住んでいたので、その名残り。

帰りには豊田へ寄り、かつて贔屓にしていた整骨院と、上海レストランに行く、
と言うのが定番となっています。

腕のいいマッサージ師の施術を保険診療で受けられる整骨院と、
上海から来た、腕のいいシェフの本格上海屋台料理を手頃な値段で食べられるレストラン。
夫にとってはこれはもうはずせないコース。

ま、しょうがないなと、彼のマッサージを待つ間、
私は自分のかつての行きつけのお店
『花もも』という食べ物屋さんに行ってみましたが、
残念ながら今日はクローズ。

ここは、いつ行っても誰かしら常連さんに会え、
たとえ誰とも会えなくても店主とおしゃべりして帰って来る、と言う
地域密着型のお店でした。

豊田には、こういう地域密着のお店が多かったように思います。
所沢に来て、目にするのはチェーン店の看板ばかりなので、
余計にそう思うのかもしれません。

夕食を食べた上海レストラン『満留寿』もそんなお店。
不況にも拘らず、相変わらずの賑わいでした。

豚肉と竹の子の黒酢炒め。


この他、焼豚チャーハンと焼餃子をオーダーしました。
ここのチャーハンは大好きです。
日本の中華料理店とは全く違う、上品な味なんだけど、
かと言って上品過ぎず。
ちょうどいい所に着地しているな、と言うのが私の好きな理由。

「ここはいつ来ても、繁盛してるわね~」と言うと、
「おかげ様でね」と返すオーナーのおじさん。

「がんばるよ。次来た時、もうなかったら寂しいでしょ?」

もちろん遠いけどまた来るから、よろしく

う~ん。
やっぱり、人なんだよね。
花ももにしてもそうだけれど、このお店がなくなったらイヤだから、
出来る限り(お財布の許す限り)食べに行こうって思うもの。
ここに住んでいる人たちは、きっと…。

今の地元ではまだ、そこまで気持ちの通うお店は見つかりません。
地域性かな?
それとも私たちの生活のスタイルが変わったのかしら。

何はともあれ、楽しい一日でした。