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白鳥太郎の弓道のおつまみ

他人にはどうでも良いお話し。

第3話 覇気(オーラ)

2011年05月10日 01時48分38秒 | 弓色のレシピ

5月9日(月)

京都での疲れのせいか軽く風邪をひいてしまいました。

馬鹿は風邪をひかないはずなのに、もっと馬鹿になれということかしら・・・。

 

~第3話 覇気(オーラ)~

まったく良い経験をしました。

正直、良かったのか悪かったのか・・・弓を引き始めて2度目の衝撃を受けてしまいました。

1度目は弓を始めて3年目くらいのとき、段位は3段。

弓の奥深さなど何も分からずはしゃいでいた頃です。

高知の〇原先生のところに指導を受けに行ったときの事なのですが、それまでは範士や教

士、錬士などという称号者には一度もお目にかかったことがなかったもので、〇原先生(範士

八段)は当然、当時錬士六段だったBOO先生と吉〇先生にお会いしたときに、何ともいえな

い格の違い、自分たちとは別の空気を感じ、びっくりしたものでした。

そのときは自分もいつかはと、やる気になったものです。

以来そのときの気持ちが原点であり、今も原動力となっています。

 

しかし今回の衝撃はあまりに大きく、心ごと持っていかれたような気分になりました。

 

錬士審査の前日、武道センターで練習していたときのことです。

この日は六段と八段審査があるので、立番がうしろの方々も練習に来られていました。

お昼休みも過ぎたころでしょうか、弓の世界では超有名な先生方が入れ替わり3人・・・

〇佐先生、張〇先生、川〇先生が調整にやって来られました。

いずれも全日本では常に上位入賞されている最高レベルの先生方です。

 

こんなチャンスは滅多にない!

何かひとつでも盗んでやろうと、あたりかまわずガン見。

巻藁、的前と必死に見ていました。

それでは満足できず、もっと近くで感じてみたくなり機会を伺っていると上手い具合に的が空き

・・・・・・川〇先生の前と後に立つことができました。

 

不思議に緊張感はない。

ただ空気が違う・・・やわらかくよどみがない。

全神経を呼吸を感じることに集中してみる。

とても弓を引いているとは思えないほど静かな呼吸である。

まったく途切れのない流れるような息である。

 

3人の先生方は、まとうオーラは三人三様でしたが、流れるような呼吸は同じでした。

弓を引いているのに弓の存在を感じない。

あくまで自然な動作に終始しているのである。

 

こんなことどうやったら出来るのだろうか?

自分がやっているのは弓ではない・・・何?この無力感・・・。

 

後で川〇先生にお礼のあいさつをしたところ、

「盗めるものは何でも盗んでください。いつもみんなにそう言っています。」と気さくに話していた

だきましたが、盗むどころか反対に心が奪われてしまいました。

 

 

八段二次審査、ここでは練習のときとはまた違う様相を見ました。

「覇気」を感じる。

 

 

少し勘違いをしていたようである。

いつからであろうか・・・

馬鹿が賢ぶってはいけないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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