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アートベース・リサーチ(ABR)を用いた慶應義塾式研究方法

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2024-09-27 | 日記

 

三田文學 新人賞に応募する予定で、小説の原稿を書いています。

締切 2024年10月31日 

枚数 400字詰原稿用紙100枚以内

小説のタイトルは、『ハート・デザイナー』

 

 身体醜形障害で、オーバードーズ(市販薬の過剰摂取)を繰り返す30代の女性が、滝川玲メンタルクリニックサロンを訪れたのは、9月になっても、残暑の厳しい或る日の午後2時であった。

 「すみません。朝は起きられなくて」受診ぎりぎりの時間が来ても、外出するのが億劫だったという。美しい女性だが、本人は、美醜恐怖症と制御不能の「トゥレット症」に苦しんでいる。

世界中の人が、彼女の見た目だけを話題にして、不快なことを言っている気がして、発狂しそうになる。「私の見た目なんて、どうでもいいじゃない!私のことを話題にするより、自分自身の懺悔をしなさい!」突発的に大きな声を出したり、顔をしかめたり、怒りの感情を露わにしたかと思えば、悔しさや悲しさがあふれたときは涙を見せる。一度怒り始めると、他者の甘えを許すことのできない欠陥と解釈して、情け容赦なく毒舌を吐く。怒りのあまりブルブルと振戦が止まらなくなる。

「もう一度、お尋ねします」

精神科医の滝川玲は、カルテに記載された相談内容を確認する意味で質問した。

「今村蓉子さんの容姿に関して、他者が、断りもなく、勝手に話題にすることが許せないとお考えなのですね」

「はい、そうです。私の身体は私だけのものです。他者が、私の身体を邪眼で見て、都合よく評価したり、からかいの道具にすることが、どうしても許せないのです。」

「わかりました。では、お尋ねします。今村蓉子さんは、他者と容姿や見た目の話題をたのしむことが苦手、もしくはお好きではないのですね。」

「はい、そうです。他者の見た目に関しては、褒めることもおだてることも、貶めることも否定することも、ハラスメントであると思います。ハラスメントで人間を理解したつもりでいるなんて、間違っていると思います。」

「わかりました。では、お尋ねします。今村蓉子さんは、どのような話題であれば、他者と会話を楽しく続けることができますか」

ここで患者は、沈黙した。数分後に、こう答えた。

「他者と会話を続けることが、楽しいとは思えません。」

「なぜ、そう思うのですか」

「言葉は、人間であることの証明です。必要のないお喋りは、リスクを孕んでいます。」

「では、お尋ねします。今村蓉子さんにとってのリスクとはなんでしょう」

「しなくてもよい苦労をしょい込むこと・・・です。」

「しなくてもよい苦労とは、なにを指すのでしょうか」

「粗末に扱ってくる人と付き合うこと、攻撃してくる人と戦うこと、苦手な人と仲良くすること、合わない環境に居続けること・・・世の中には「しなくてもいい苦労」があります。「自分」が原因ではないのに、巻き込まれてしまっていること、影響を受けてしまっていること。自分のせいじゃなくても、自分が生涯背負っていかなければならないものになっていく。しなくてもいい苦労はしなくていい。お喋りによるリスクは、しなくていい苦労だと思います。」

 

 男性と女性とでは、どちらが社会的な行動が止まる脳の働き方をしているのか?と問いかけてみると、それは女性なのです。ここから認知症は女性の脳がつくるという一つの判断が説明されます。美醜恐怖症と制御不能の「トゥレット症」に苦しんでいる患者は、なぜ、この怒りの気持ちを分かってくれないのか?と辛い思いを、カウンセリングで再現しました。精神科医の質問術に答えるという形式の会話で、喋って聴かせたのです。患者の怒りの感情に、精神科医が同調してくれるとスッキリするので、怒り、批判、敵意といった言葉を泣き叫び、ときにはヒステリックに大声で金切り声の悲鳴をあげてリアルに説明したのです。

 この患者のケーススタディは、一方的に喋りまくる、という主観が取り憑いてくるという形が特徴ですが、男性もこういう「自分の話を聞いてくれるだけでいい」という話し方をする人は多い。男性が「私の話を聞くだけでいい」という話し方をすると、ほぼ間違いなくどんな仕事でも失敗する。一方的に喋ることしか知らない男性は、プロセスを内省的に説明できないので、説明が面倒になれば、自分でサッサと処理してみせる、という形で問題解決を図ることしかできない。ここでは、行動の対象の空間性の言葉はどんどん消えてゆき、主観の感情や声の調子やリズミカルなメロディだけが強調されるのですが、社会的な行動という場面では、でたらめな内容になるのです。

これが、ケーススタディの今村蓉子さんを苦しめている幻聴の実体です。

 女性の社会的な行動は初めから止まっています。人それぞれによって異なる問題行動を現わしています。脳の言葉の生成の仕組みから見えると、女性は、聴覚を中心としているので、乳幼児のころから社会的な行動は止まっているのです。社会的な行動のための日本語の学習を、母親外の人から、共同体を基準におこなったかどうかが、「母系制の縛り」から離脱できるのか?を決定します。「母系制の縛り」から離脱できない女性は、いつの間にか、認知症の症状を現わし始めるということです。

女性が認知症になって最も困ることは不幸を喜ぶことです。本人にとっても、周りの介助する人にとっても、一番つらくて、生活の困難を引き起こす元凶です。これは、自分の不幸を喜ぶようになるという、最も困ることです。日本人の認知症は、高齢者になったから発症するというものでもなくて、30代からも若年性認知症として観察されています。

認知症が社会全体の成長や日本人の将来の生活を物的にも、精神的にも豊かにすることはありえないでしょう。認知症の働き方は、10代の女性でも20代の女性でも、どんなに優れた知識や理論もブラックホールのように吸い込み、吸収して、ゴミかガラクタのように解体してしまうということを根本の本質にしているのです。

 啓蒙的な学習をブラックホールに吞み込むのが女性の認知症です。認知症を作り出す根源を理解しようとしなければ、日本人は、誰もが、リスクを孕んだお喋りによって、認知症を共通に生成するので、極貧困経済に沈み込んでいく事態に立たされています。これが、認知症の困ったことの本質です。

 

 

 

 

 


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