Yuko & Hide のマルタ日記

Hの引退を機に新しい人生を出発するにあたり、歴史・文化そして人々の生き様に触れるべく、ヨーロッパ行きを決心しました。

Travel Token

2008-04-30 20:38:18 | Weblog
4月30日(水) 以前、60歳以上の人は無料のバス利用券バス・パス(ヨーク市内と近郊の主要な町まで有効。バスで一時間くらいの所でも可)を貰えるという記事を書いたことがある。

Hideのバス・パスが3月で切れるので更新に行ったところ、長距離バスは駄目だけれど、イギリス国内のローカル区間はすべて無料になるという制度に今年の4月から変更になり、よりサービスが向上した。

でも実際の所、車があるし歩くことが多いのでバス・パスを利用する機会が殆ど無い。ロンドンでも地下鉄を利用することが多いのでバスはめったに乗らない。

そうしたら、先日、日本人の友達の家にお邪魔したおり、バス・パスかタクシー利用コインかのいずれかを選択できるという情報を手に入れた。Hideはバス・パスを更新してから一ヶ月経っていたけれど、変更が可能かどうか聞きに行き、年間£20ぶんの写真のようなTravel Tokenなる一円玉のようなコイン(一つ£1に相当)を貰って帰って来た。旅行に行く時、ヨーク駅までタクシーを利用する時の足しになるので助かる。

ちなみにこの制度を利用するにはカウンスィル・タックスを支払わねばならない。我家のカウンスィル・タックス(住んでいる住居の広さ・地域等によって金額が決まるようだ)は月々£100強(この所円が強くなったお蔭で2万円位)払っている。


Netherlands

2008-04-27 06:42:56 | Weblog
4月27日(日) オランダ・ベルギー旅行から戻ってきたら、千葉県柏市にある学習塾・大学受験IRLが発信しているメルマガ”澄みわたる英語”から、タイミングよく"Dutch"のテーマで配信がありましたので、ちょっと長いのですが、参考までに転載してみます。(転載許可をいただきました)

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Dutch

 オランダって、the Netherlands が国名なのに、「オランダの」
とか「オランダ語」を意味するのが Dutch だというのは、どうい
うことなんでしょう。

 いきなり単刀直入に行きますが、Dutch って、ちょっと「ドイツ」
に似ている感じがしませんか。

 ドイツ語で「ドイツの」とか「ドイツ語」を表す単語は Deutsch
って書くのですが、これと比べてみるとそんな感じが強まってくる
んじゃないかと思います。

 今のオランダやドイツのあたりにすんでいたゲルマン民族は、自
分たちのことを「ドイツ」のように呼んでいました。

 「ドイツ」とはもともと「民衆」みたいな意味だったそうで、要
するに自分たちのことをまとめて「ドイツ」と呼んでいたというわ
けです。

 それでこうした地域に住んでいる人たちやその言語を Dutch って
呼んでいたというわけです。

 「ドイツ」をなまって発音していたようなものです。

 ところで「ドイツ人」とか「ドイツ語」というと German が頭に
浮かぶと思いますが、こちらは「ゲルマン」からきたものです。
German をローマ字読みに近い読み方をすると、ゲルマンぽいと思
えると思います。

 さて、ドイツ地域もオランダ地域も一緒くたに Dutch と呼んで
いたはずなのに、ドイツ地域の方を German と呼ぶようになると、
Dutch からドイツ地域が抜け落ちることになりますね。その結果、
オランダ地域に限定する感じで Dutch という呼び方が定着したと
いう次第です。

 ところで、オランダの国名は the Netherlands なのに、なぜ
「オランダ」と呼ばれるのかとかというところが気になったこと
はありませんか。

 「ネーデルランド」ではなく「オランダ」に対応する英語は、
本来は Holland となるはずですが、この Holland というのはオラ
ンダの中の一つの州です。

 utrecht(ユトレヒト)とか friesland(フリースラント)とい
う地名を見た記憶のある人もいるんじゃないかと思いますが、こ
れらもオランダの中の州です。

 こうした関係を理解するのに、以下の地図を見るとかなり役立
つのではないかと思います。

http://www.worldatlas.com/aatlas/infopage/holland.gif

 the Netherlands の一部に Holland があることがわかりますよね。

 そしてこの Holland には the Netherlands の最大の都市のア
ムステルダムがあることからわかるように、 Holland は the
Netherlands の中心となる州なのです。

 歴史的にも the Netherlands がスペインから独立する時に中
心的な役割を果たしたのが Holland で、 Holland の人たちは自
分たちが Holland 人だということに強い誇りを感じていたので
はないかと思います。

 恐らくこうした経緯から、日本にやってきたオランダ人は自
分たちのことを Holland 人だというように言い、それが「オラ
ンダ」という言葉となって日本に広がったのではないかと思い
ます。

 ところで the Netherlands の Netherlands って、もともと
どういう意味でしょうか。

 実は nether というのは「低い」という意味です。要するに
Netherlands というのは「低地の集まり」のような感じです。

 nether なんて言葉は知らないという人が多いと思いますが、
beneath (~の下に)という単語ならわかるという人もかな
りいるでしょう。

 この beneath の neath と nether は関係があり、nether は
もともとは比較級だったんだよといわれると、Netherlands が
「(比較的)低い土地」を表すものだということも何となく
理解できると思います。

 オランダは海抜0メートル地帯も多いということを知ってい
る方も多いでしょうから、こうして名前の由来を知ると、納得
度はかなり高いのではないでしょうか。

 では nether lip というと何のことでしょう。「下唇」のこと
です。

 では nether world というと何のことでしょう。「冥界」とか
「地獄」のことです。

 何とか納得してもらえたでしょうか。

 さて、Dutch というと「ダッチワイフ」なんかが頭に浮かぶ
人も多いかと思います。

 このようなオランダ人を差別するような言い方は、英語には
かなりたくさんあります。

 例えば、Dutch courage(お酒の力を借りたから元気)とか、
Dutch comfort(ありがたみを感じない慰め)とか、Dutch
uncle(口うるさく説教する人)とか、Dutch gold(合金で作
る模造の金箔)とか、Dutch bergain(酒を飲みながら結ぶ売
買契約)といった具合です。

 これはかつてイギリスとオランダが世界の植民地の利権と世
界制覇を巡り敵対関係にあった時代の名残です。


 

オランダ、ベルギー旅行 4

2008-04-23 23:27:44 | Weblog
4月22日(水) ブリュッセルではゆっくり時間があったのでよく歩いた。骨董市や骨董屋さん、王立美術館、楽器博物館、日曜日にはサン・ミッシェル大聖堂のミサを覗き、地下鉄でEU本部まで足を伸ばした。

なかでも楽器博物館(写真)は建物がアールデコ。入場チケットを見せるとヘッド・フォンを渡されて、楽器の前に立つと展示してある楽器で演奏した音楽が流れてくる仕掛け。初めて見る楽器もあって楽しめる博物館だった。

帰る日は時間があったのでアントワープへ立ち寄った。中央駅で電車を降りたら、明るくて広く、天井の高い素晴らしいホールがあったので思わず歓声。写真を撮るのを忘れてしまってお見せできないのが残念!

ベルギーで一番大きいゴシック教会ノートルダム大寺院で、ルーベンスの「キリストの昇架」、「キリストの降架」、「聖母被昇天」を見る。

「フランダースの犬」(あらすじ)は、アントワープが舞台になっているそうだ。

面白いのは、日本では昔からよく読まれている本でアニメにもなったそうだけれど(私は子供の頃読んだけれど、息子達が読んだ記憶は無い)、ベルギーではあまり読まれていない本だとのこと。日本人が興味を示すので「フランダースの犬」のアニメの放映権をオランダ国営放送が獲得して放映した所、オランダでも80%を越える視聴率の人気番組になったそう。

「地球の歩き方」p289に、観光案内所の市職員の話が載っているので抜き出してみると「あの物語は、ベルギー人にとってはネガティブ過ぎます。最後が悲惨な結末に終わる物語をベルギーの子供達は好みません。さらには、食べるものも無いネロ少年の状況を放って置いたのが、自分達の先祖ということも許せないようです・・・。日本人はあの最後の場面は、とても純粋な少年の夢が結実した瞬間として、美しくとらえられているのでしょう」

インターネットで読んだ他の記事によると、欧州全般に教育的見地からこの作品を読むことを薦めない風潮があると書いてあった。これは原作でのネロの年齢が15歳で「主人公が年齢相応の自立をしていない」との理由だそうだ。

一方アメリカで出版されている「フランダースの犬」は、ハッピー・エンドを迎えるよう改変が加えられているそうだ。原作の内容には「救いが無い」、「可哀想だ」との意見から「ネロとパトリックは聖堂で死なない」、「ネロの父親が名乗り出る」となっているらしい。

なぜ日本人だけが共感するのかベルギーで検証のためのテレビ番組が作られたそうだが、とても興味がある。




オランダ・ベルギー旅行 3

2008-04-23 22:41:14 | Weblog
4月22日(水) ブルージュからブリュッセルに戻り3泊。両方とも日本人の観光客がとても多かった。

「地球の歩き方」によると、ベルギーは人口、国土面積ともに日本の約12分の1。その中に約110の醸造元があり、450種類を超えるバラエティーにとんだビールがあり、国民一人当たりの消費量はドイツをしのぎ、ビール王国とのこと。

昼食時や、スパーマーケットで買ってホテルで夜寝る前に飲んだアルコール度数9%強、7%強、5%ちょっとのものまで4種類のビールを飲んでみたけれど、どれも美味しかった。

有名な小便小僧は小さな彫刻だったけれど、日本の柔道着を着ていた。裸ん坊の小便小僧の方がかわいいと思うのだけれど・・・?

ギャルリー・サン・チュベールはガラス屋根付きショッピング・アーケード。カラフルでかわいいショーウィンドーに惹かれて中に入ってみると子供の本屋さん。階段を降りると、きれいな表紙の料理本がセンス良くディスプレーされていた。その階の扉を開けて外に出ると小さな庭の向こうに又扉があって、大人用の本のコーナー。ゆっくり本を選んでみたくなる居心地の良さそうな本屋さんだった。

チョコレートもいいけれど美味しいココアの粉を買って帰ろうと思ってGODIVAに入ったら、チョコを細かく削ったのを薦めてくれた。作り方をみると牛乳150ccを沸騰させないように沸かし、大匙4杯のチョコ・チップスをかき混ぜて溶かすだけ。このところ美味しいホット・チョコレートを家で楽しんでいる!

ムール貝料理が有名なブリュッセル。ムール貝をシンプルに蒸した(玉ねぎの刻んだのが入っていた)のを注文したのだけれど、ワイン蒸しの方がおいしかったかも知れない。写真はホテルの近くの生牡蠣を食べさせてくれる小さな店。レモンをキュッと絞って美味しかった。もっともベルギーでは獲れないので輸入物だ。

オランダ・ベルギー旅行 2

2008-04-20 04:25:04 | Weblog
4月19日(土) アムステルダムから急行電車(IC)に乗り、ブリュッセル北駅で乗り換えてナムールまで行った。(約4時間)

シャトー・ド・ナムールというホテル目当てに行ったのだけれど、期待外れだった。でも、ホテルで聞いたレストランが今回の旅行中で一番美味しかった(アスパラガスのムース、ロブスターなど)。ナムールでは、道を聞いたりしても、ホテル以外は英語があまり通じなかった。

ナムールからブルージュ(「橋」の意味)に電車で移動(約2時間)して一泊。クルーズで運河から見た風景は何処をとっても絵になるような美しい街だった。

きれいにディスプレーしてあるチョコレート屋さんがいっぱい!チョコの箱や缶もかわいくて入れ物だけ欲しかった~。疲れたら、買ったチョコを食べながら歩いた。

美味しそうなケーキ屋さんも多かったので、一度はケーキを食べようといいながら、いざ食べようという時にはなかなか見つからなかったが、マルクト広場近くのパンとケーキの居心地の良さそうな店に入った。たまたま隣の席に、ご主人の仕事でブルージュに住んで4年になるという若い日本人女性がいらっしゃった。彼女によると、パンがおいしいお店だとのこと。私の注文したケーキが甘すぎたので、彼女のキッシュ・ランチについてきたパン(薄切り4,5枚)をもらって(食べてと言って下さったので)甘さを和らげながらパンを完食(笑)。

ブリュージュには日本食材の店がないので、ブリュッセルまで車で買出しによく行くのに、観光はあまりしていないそうだった。

ブリュージュの近くの港からイギリスのハル港(ヨークの近くの)にフェリーが出ているのでヨークシャーや湖水地方の旅行をお勧めした。

アムステルダムやブリュッセルで乗った電車から見える農村風景は、どこまでも平坦な牧草地や野菜畑が続き、家の雰囲気もイギリスのそれとよく似ていると思った。

写真はペギン会修道院


オランダ・ベルギー旅行 1

2008-04-18 14:15:54 | Weblog
4月18日(金) 6日から14日までアムステルダム(3泊)、ベルギー(5泊)へ旅行。ヨークからマンチェスター空港へ電車で約1時間40分、マンチェスター空港からアムステルダムのスキポール空港まで約1時間20分、空港からアムステルダム中央駅まで電車で約15分。

アムステルダムに着いたら、みぞれ混じりの雨が降っていて寒かった。翌日からは晴れ。キューケンホフ公園のチューリップを楽しみにしていたのだが、時期が早すぎた。(5月上旬がベストとのこと)。でも、ヒヤシンス、水仙、ムスカリ等などが咲いていて、広~い公園の中を散歩するのは気持ち良かった。

ボートでの運河めぐり。13世紀にダムを造り、無数のパイルを打ち込み、建物と街を建設した話を聞いたがその労力と時間はいかばかりかと感心した。

バス・トラム共通回数券を買って歩き回ったが、ゴッホ美術館と国立美術館のレンブラントやフェルメール等の絵をゆっくり見られたのがとても良かった。

アムステルダムで外せないのは、やはりアンネ・フランクの家族が2年間隠れ住んでいた家だろう。家具なども置いてないので広い部屋に感じたけれど、住んでいることが階下で仕事をしている人に気づかれないよう、水も使えない、普通の声で話せない、外に出られない生活を続けるのは大変だったことだろう。地獄のような強制収容所での生活に比べたら天国だったかもしれないが。

数分の短いアウシュビッツ収容所での人々の様子を映した映像を見たけれど・・・言葉を失った・・・。思い出しても気分が落ち込む。

アムステルダムでは自転車に乗っている人がすごく多い。駐輪場や路上の自転車の数といったら!自転車道がきちんと整備されている。スピードを出して走っているので、旅行者などがうっかり自転車道を歩いて事故にあいそうだが、その場合は歩行者の責任になると聞いた。運河が張りめぐらされ、橋が多いため、ラッシュアワーの車の渋滞を考えると自転車のほうが早いのかもしれない。

ヨークでは男性も女性も若い人から年配の人まで肥満の人を見慣れているので、アムステルダムの街を歩いていると、なんだか皆さんすっきりとしているので、お腹の出た人を見つけようと探したくらいだ。食生活が一番の原因なのだろうが、自転車に乗るのも運動になって一役買っているのかもしれないと思ってしまった。

写真はキューケンホフ公園






エイプリル・フール

2008-04-05 04:43:00 | Weblog
4月4日(金) BBCが4月1日には毎年April Foolを流すということは良く知られていることだ。・・・が、HideのHideたるところは、そういうことを全然知らなかった所にある。

毎日が日曜日になって曜日の感覚が無くなった彼は、4月1日ということも気がつかなかった。BBCニュースで、南極でペンギンが飛んでいるのを見て感動さえ覚えたそうだ。

次の日、ゴルフ仲間のDavidに、昨日はBBCテレビでペンギンが空を飛ぶ映像をみた!と言ったら「エイプリル・フールだろ?」

旅行しますので、しばらくブログをお休みいたします。
写真はゴルフ場の水仙