人間、物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまう物で、
そういった考えは「マイナス思考」と呼ばれ、あまりよくないとされています。
「暗い考え方なんかやめて、ポジティブに生きようぜ!!」という人もいると思います。
しかし、ちょっと考えてみてください。
皆、何でもポジティブに考えすぎるようになってしまったら、
仕事をしなくなったり、誰かがやってくれると他力本願になったり、
大災害につながる可能性が起きた時「きっと大丈夫だよ~」と逃げ遅れて命を落とす可能性もあります。
さて「マイナス思考」とは、本当に悪い物なのでしょうか?
物事を悪い方向へ考えてしまう理由の一つは、
「生き残る本能」だと思っています。
物事を悪い方へ考えると、万が一の時の想定が出来ます。
そしてその万が一が来た時に、いち早く対処する事が出来ます。
「もしかしたら、悪い事が起こるかもしれない。だから対策をしておこう」
大事なのは、悪い方に考えが行ってしまった時「どうすれば回避できるか?」を「想定」して「対策」を考える事です。
人間が悪い方向へ考えを持って行ってしまうのは、生き延びる為の本能です。
だから、悪い事ではないのですよ。
日本は比較的平和な土地なので、楽観的な考え方でも生き残る事が出来ますが、
殆どの国は犯罪が多く、悪い事を想定して行動し、難を逃れます。
自分に危害を加えてくる人間、騙してくる人間、利用してくる人間…。
そういった私利私欲で悪さをしてくる人間の中で生き残るには、
最も悪い事態を想像して「どうやって対処して生き残るか」に掛かってきます。
これは「マイナス思考」と言えると思いますが、必要ない思考だと思いますか?
絶対必要な考え方です。
しかし、理想的な平和な世界を築くには、人を信用して、協力して、協調して、物事を良い方向へ考える力が必要です。
この時に「プラスな思考力」が必要となってきます。
「プラス思考」は物事を変える力があります。
「マイナス思考に押しつぶされそうになった時」に出て来る「きっとできる」「きっと変えられる」という思考力は必要です。
「マイナス思考の中のプラス思考」は有益に働きます。
それで日本は戦争から立ち直って、ここまで豊かになりました。
この日本の豊かさは、戦争を経験していない私たちの力ではなく、私たちの前に生きた人たちが築いてくれた物です。
「戦争から絶対に立ち直って豊かになる」その信念で私達はその豊かさを享受できているのです。
(それを理解せずに楽観的に生きている人たちの多い事よ…。)
マイナス思考を持たずにプラス思考だけを持っていると、
最初の方に話したように自堕落な人間になったり、下手をしたら命を落としたりする可能性もあります。
さて「物事を悪い方へ考えてしまうという事は、本当に悪い事なのでしょうか?」
ちょっと考えてみてください。