今日は大晦日。今年最後の日。
先日から「大晦日は雨」という予報が出ていたので、
「大晦日に雪じゃなくて雨かぁ…。真冬に雪じゃないのってなんか心配だなぁ…」
なんて思っていました。
雪が山に積もらないと、夏場は水不足になると昔から言われているので…。
しかし、よく考えてみたら来年は「辰年」です。
私の父親は雨男でした。
父とお出かけする時はいつも雨が降っていました。
父親が亡くなってからは、私や母が外に出かけると雨が降るようになりました。
「父親が心配して付いてくるのだろう」と思い、最初嫌いだった雨は、
いつしか父親が見守ってくれているような気がして、鬱陶しくは無くなりました。
「雨男、雨女には龍神様が付いている」と言います。
明らかに迷信なのは解っていますが、そういう話は結構好きなのです。
龍神様は「水」を司ります。
龍神様が舞い降りる時は、雨が降ったり、虹がかかると言います。
という事で、30日のお昼に思っていた事……。
「あぁ、来年『辰年』だから龍神様が前日に舞い降りてきて、雨が降るのか。なら怖くないや」
と、非現実的な解釈で納得していました。
龍神様の雨だから、きっと縁起がいいので悪い事は起きないだろう。
そんな楽観的に考えながら大晦日。
すこし買い物に行きたかったので、40~50分程車を走らせます。
とても控えめな雨がポツ、ポツと降っています。
川を越え、山を越える度に、雨が徐々に強まって行きます。
「川で天気は変わらないとのたまっていた気象予報士は誰だったかな~…」
…と、昔の話を考えながら車を走らせます。
雨は降っていますが、雲の色は灰色というより白色で明るいです。
空の色に重苦しい感じはありません。
用事を終えて、店を出ると、雨は強めに降っていました。
しかし、遠くの空にうっすら晴れ間が見えます。
入る時は小雨だったので傘を持っておらず、
上着のフードを被って駐車場の車まで走って行きます。
運転席に乗り込んで、荷物を助手席に押し込み、
上着を脱いで、濡れた部分を上向きに置きます。
窓の外を見上げると、ガラスに張り付く雨粒と遠くに浮かぶ白い雲、たまに見える青空。
「場所によっては虹が見えそうだな~…」
そう思いながらエンジンを掛けます。
車を走らせると、海なし県なので、当然山が見えます。
連綿と続く遠くの山は、雨雲で霞んでほとんど見えません。
手前の波打つ山々からは、雨が地熱により水蒸気となり、
至る所から靄が立ち上っています。
この様子はまるで山が呼吸をしているかのようです。
穏やかな雨。雲は白く、青空がちらりと覗いており、陽が射します。
場所によっては雲が太陽の光を浴びてオレンジ色に光っています。
「いかにも、龍神様が好きそうな天気だねぇ」
龍神様がお散歩気分で鼻歌でも歌いながら飛んできたら、こんな天気になるんだろうな、と思います。
明日から一年間、「辰」が主役の年なので、気分が良いのでしょうか。
残念ながら、陽の差し込み方が弱かったので、私の通る道に虹は出ませんでしたが、
SNSを見ていると、やはり虹が出た地域はあったようです。
皆さんはこの一年、どんな年になりましたでしょうか?
もうすぐ今年が終わります。
良いお年をお迎えください。
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