昨日「今年の花火大会は予約制で指定席の料金が発生する」という話をしました。
私はてっきり、コロナ禍で協賛金が集まらなくて、
已む無く指定席で料金を発生させる事で維持をしていたのだと思っていたのですが、
どうやらそうではなかったようで…。
地元に根付いた歯科医院ですと、それなりに事情に詳しい人もいる物でして…。
うちの地元の花火大会は地方新聞が主催で行っていました。
しかし、毎年花火大会をやる度に、後日、主催した新聞社にかかってくる電話はクレーム電話。
「うちの前に知らない人の車が止まって迷惑だ」
「花火大会の後はゴミが多い」
「人の敷地に見ず知らずの人間が入ってくるから迷惑だ」等々…。
何かとクレームの電話が多く、それに必死に対応する人間が毎年ノイローゼになるそうで、
「そんなに嫌ならもうやらないよ!!」という気持ちになるのは当然な訳で、
本当はずっと前から花火大会の主催を辞めたかったそうです。
そしてコロナ禍に入って、花火大会をする事が出来なくなり、
これを機に新聞社が主催役を降りる事になったそうです。
しかし、存続する価値はあると認めてくれているので、
主催は「花火大会実行委員会」が発足され、
主催者だった新聞社さんは費用面で支援してくれることになったそう。
う~ん…たしかに、病気になる人が出て来るんじゃあ、花火大会をする意味がないですよね…。
「花火大会 = 憂鬱」では可哀想すぎます…。
戦後すぐ、戦争に負けて途方に暮れる地元の人たちの姿を見て、
「夏に花火を上げて地元の人たちを元気づけよう」と花火大会を企画した人達はもういない訳で、
「地元の人が喜ぶからやる!」という気概のある人も、もういない訳で…。
昔と違い、車社会となり、地元だけじゃなく、知らない土地からも人がやってきて、
駐車場の問題が出たり、ゴミの問題が出たり…。時代は変わってしまいました。
時代が変化し、環境が変わって行く中、
昔の人…もうその場にいない人たちの意志を継いで何かを続けるというのは、
とても難しい事だと思います。
「形を変えて、伝統を守る。」
それが一番理想なのですが、それが最も難しい…。
なので、今回の花火大会は似ているけど今までとは全然違う花火大会。
『第一回 花火大会』となり、いつもと日程も違い(今までは7月最後の土曜日と8月最初の土曜日だった)
山の日に開催して、クレームなどの問題が出ないように、人数制限をして、
席の料金を発生させて、費用も集めて、試行錯誤して行く事になったんじゃないかなぁ、と思います。
うまく運営して行く方法を模索して行くようです。
今年だけじゃなく、来年も花火を見たいですしね。
頑張ってください。「花火大会実行委員会」さん。
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