佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

千葉市議会議員団研修会


 今日、千葉市議会の全議員で構成する千葉市議会議員団の研修会があり、防災システム研究所所長で、テレビの報道番組などで防災に関するコメンテーターとしてもおなじみの山村武彦氏から、「これからの防災・危機管理について」の講演がありました。
 講師からは冒頭に、「千葉市民の防災意識がどうなのか、理解させることが必要なのではないか。行政だけでなく議員にも責任を持って取り組むことが必要なのではないか」と述べられました。最近のリスクの状況は、小規模河川での氾濫や雨水の逃げ場がなく浸水する被害が多い中で、気象庁などが持っている様々な情報があるにも関わらず、知られていないことや伝わっていない状況があるとしています。それは、「なぜ避難が必要なのかなどを教えていないことにある」とのこと。
 また、災害への形式的な対策となっていることが多く、命を守る訓練、火を出さない訓練の必要性、在宅避難生活訓練がやられていない、「真剣に訓練を行う日をつくったほうが良い」という指摘がされました。

 熊本地震の教訓から、連続地震では「絶対安全」の建物はないこととバックアップ避難所の必要性、応急危険度判定ではなく行政・施設管理者・住民組織による避難所施設の安全チェック、災害時はマスコミへの情報をしっかりと発信・共有する、夜間の避難訓練は必須、「車中泊」の課題への対応、老若男女に配慮する避難所運営、地区ごとに避難所内を区分し顔が見える精神的孤立を防ぐ工夫、そうした中で笑顔が絶えない避難所という成功例が示されました。

 東日本大地震での災害時における人間心理から、「凍り付き症候群」に陥り、逃げ遅れるケースが多かった。阪神・淡路大震災時のコンビニの防犯カメラに映っていた店員と客が全く動けなかった映像も観ました。講師は、「被害想定は想定であり、とらわれずに内海でも5メートルの津波も想定すべきこと、いつでもどこでも震度6強に備えることだ」と話されました。「緊急地震速報が出た場合に、公共施設でも自宅でも数秒で避難できる『安全ゾーン』の設置をぜひ千葉市での実施を」「年2回の防災大掃除と家族会議を」と提案されました。
 今日の講演内容をいろいろな場面で活かせると思います。私自身は防災会会長として防災訓練の中でも、災害用備蓄品が少ないことや避難所の体育館も狭いことなど悲観的に話しました。普段からの備えが必要であり、まずは自らの命と安全を確保し、困った時にはご近所や通行人に助けを求めて、協力してもらうことですと話しています。

 防災についてはいろいろと考えさせられます。災害を未然に防ぐ予防原則での行政の取り組みはもちろんのこと、知った方から行動、活動していくことが必要だと思います。

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