文部科学省は4月21日、いわゆる「全国学力テスト」を実施しました。学校の通常のテストであれば、授業内容を子どもたちが理解しているかを確かめ、それぞれの子どもがつまずいている点などを発見することができ、その後の学習指導に役立てられます。しかし、学力テストは答案用紙そのものは返されず、渡されるのは各問題ができたかどうかを示す表だけです。これは昨年度、調査結果を公表した千葉市でも同様です。
学力を確かなものにするには、じっくり考えたり、話し合ったりすることが重要です。全国学力・学習状況調査」は直ちに廃止すべきです。私は「毎年約60億円が使われている国の予算を少人数学級の実施などに回し、学習が遅れがちな子どもへの丁寧な支援ができるようにするなど、一人ひとりの子どもに目が行き届く教育条件の整備にこそお金をかけるべきと教育委員会は考えないのか」と質しました。教育委員会は、「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること」を目的として実施しているもの」と、肯定しました。
再度私から、調査の結果について、「大阪府では4月に中学校3年生の結果を府立高校入試の内申点に反映させることを決定するなど、調査の目的から外れて使用されるところも出ている。どもの中での競争を激化することになりかねない。千葉市では、どの子にも『確かな学力を育成・定着させる』という目的があるのであれば、結果によらず、教育予算を増やし、教育条件をいかに充実させるかという視点で、力を尽くすべき」と求めました。
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