佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

基本計画の中心的柱は高齢者対策と子育て支援をーもりた真弓市議が討論


 今日午後1時から千葉市議会の本会議が開かれ、決算議案以外の議案についての各常任委員会の委員長報告と討論が行なわれ、日本共産党千葉市議団を代表してもりた真弓市議(花見川区)が討論しました。今後の千葉市の方向性を決める基本計画についての討論内容を以下、掲載します。

 千葉市基本計画は、千葉市基本構想の実現に向け、100年先の未来を見据え、「千葉市ならでは」のまちづくりの方向性や、今後の施策の基本的な方向を総合的かつ体系的に定めるものとして、「夢が広がる街づくり」の計画が示されています。
 計画策定の際、こどもや高校生・大学生のワークショップ、ワールドカフェ、シンポジウムやパブコメ、区民意見交換会、まちづくりアンケートなど市民参加のための様々な取り組みを行ってきたことは承知していますが、参加者は6,000人に満たない数であり、97万人口のほんのわずかしか意見を聞いていないことになります。これでは市民意見が十分に反映された計画とは言えないのではないでしょうか。自分から声を発することができない、実際に苦労をしている市民のところに出向いて声を聞き取り計画に反映する「現場主義」を貫いていくことが必要ではないかと思います。

 計画策定にあたり、前計画が地方自治法の本旨である、『住民福祉の向上及び千葉市基本構想の理念である人間尊重』『市民生活優先が前進したか』を総括するにあたり、反省する内容について示すよう求めたのに対して、「基本構想において目指す本市の望ましい姿の実現に向けた取り組みを進めることができた」と高く評価し、反省点は全く示されませんでした。
 加えて、熊谷前市政による財政健全化を理由に市民生活福祉が大幅にカットされる一方で、大型開発優先に多額の投資をしてきた真逆の街づくりについての総括について質しても、「限られた財源を活かしつつ、まちづくりを進める必要性を示し、将来的な財政負担及び財政健全化とのバランス、緊急性や必要性、投資効果等を含めた総合的な観点から事業に取り組んできた」と評価し、市民生活福祉をカットしてきたことへの反省をしておりません。これでは新たな計画を作っても、市民生活福祉の向上を実現させることはできません。

 この計画は中長期的な未来を見据えた計画として、2040年頃を展望した社会変化を踏まえて策定されたとしていますが、人口減少社会を前提として考えられており、どのように人口を増やし、千葉市を発展させていくのかの視点が見当たりません。その一方で、子育て政策に力を入れて5つの無料化を行ったことで、合計特殊出生率が引き上がり9年連続の人口増で地域の活性化を図って好循環をもたらしている明石市の例もあるように、千葉市で子どもを産み育てたいと思える環境をつくり、定着する人を増やしていくことを真剣に考える必要があります。学校給食の無償化や子ども医療費の調剤薬局負担の中止を急ぐことが急務であり、実施計画で実現していくことが必要です。

 また、高齢者対策として、高齢者が元気に過ごせる環境づくりが極めて大事です。難聴者に対する補聴器購入支援や高齢者の外出支援のための全市デマンドタクシー運行が実現することにより、高齢者が元気になり、医療費が削減され、税収も増加し活力あるまちにしていくことが期待できます。
超高齢化・人口減少社会でも市民が活力を持ち続けていくためには、今後10年間の基本計画の課題の中心的柱に、高齢者対策と子育て支援を位置付けることが必要です。
 以上のことより提案されている議案には賛成しかねることを申し上げます。

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