

阿智村に続き、岡谷市に伺いました。市立岡谷美術考古館での文化財の保存と展示、文化を核にしたまちづくりに向けた施策などについて館長や学芸員の方々との質疑応答を行ないました。写真の美術考古館は、昭和45年にすでに開館していた蚕糸博物館に併設されていましたが、中心市街地の呉服店を改装し、昨年11月3日にリニューアルオープンしました。
市民や子どもたちの交流の場のスペースや企画展示室が1階に確保されています。市民が入りやすい空間は必要です。「安易な仕掛けではなく、より館に関わっていただく方を増やすか」を課題として、小中学校や商店街、関係団体との連携などソフト面を充実する取り組みを進めています。ワークショップはほぼ毎週開催しているとのことで、これまでのべ700人が参加をしているそうです。
休館日は商店街の水曜定休にあわせて休館にしているとのことで、館だけの考えでなく、地域と一緒に取り組もうということが感じられました。開館時間は10時から19時までとなっています。
岡谷市内で調査され、出土した縄文土器や土偶などの展示品も見させていただきました。国指定重要文化財である海戸遺跡の「顔面把手付深鉢形土器」(撮影不可)もその一つです。