
写真は昨年1月撮影時の若葉住宅地区の若葉3丁目公園。
私の一般質問で若葉住宅地区の開発について取り上げました。6月議会で、千葉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正で、「幕張新都心若葉住宅地区地区計画」について、面積約21.5haについての建築制限が示されました。若葉住宅地区は総供給戸数4,515戸、事業期間15年、総事業費約1,860億円です。事業主体は三井不動産レジデンシャル株式会社を代表に7社で構成された「幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ」です。
まちづくりのコンセプトとして、「全米で住みたいまちNo.1、ポートランド市の開発局と連携し、地域のルール作りや住民目線の街づくりを実施」としていますが、その関係については、明確な内容が見えてきません。さらに保育所の整備、小中学校への通学、自然災害等への対応など課題が残されたままです。
当初の事業計画では、現在整備されている若葉3丁目公園の北側には板状の18階建てのマンション、南側には46階建てのタワーマンションとなる計画でしたが、46階建て4棟、37階建て2棟のタワーマンションへと変更されました。
コンセプトには「住民目線の街づくりの実施」としながら、タワーマンション建設が先に進められ、市民参加がどう保証されているのか。また、市が若葉住宅地区の開発に対して、意見交換する場を早急につくること。
保育所整備、小中学校への通学、地震などの災害、火災、風害などにどのように対応しようとしているのか。人口増における公共交通機関への影響についてもあわせてただしました。
市は、事業主におけるマンション建設後の市民参加の取り組む方向性を述べるに留まっています。市民生活等への影響にへの対応については、「若葉住宅地区は、約1万人が住む大規模な開発であり、関係法令等に基づく協議はもとより、様々な検討課題もあることから、安全・安心なまちづくりに向け、開発事業者と的確に協議を進め対応していく」としました。
「計画人口1万人という大規模な開発事業が他地域、まちづくりに影響を与えないはずない。事業計画に沿うのではなく、周辺住民、周辺環境との一体性をもつまちづくりが必要」であることを述べておきました。
まだ入居もしていないのにと思われるかもしれませんが、取り上げた様々な問題が出てきますので、今回取り上げました。