1万時間の法則。
マルコム・グラドウェル氏が提唱した法則で、偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手など何かの分野で天才と呼ばれるようになる人達に共通しているのは、1万時間というこれまでに打ち込んできた時間が関係しているというもの。
この法則では才能などの先天的なものはあまり関係なく、どれだけ時間をかけたか・努力したかという外部的要因に基づいて、天才性が発揮されるという。
うーん。どうかな。確かに、努力なしに天才的な才能は発見されないから、努力は必要要因であることは疑いがない。
でも、誰もが1万時間何かに打ち込んだら、天才性を発揮できるとは限らない。つまり、ある程度先天的な才能がその人のDNAに組み込まれている必要はあるとは思う。
ある物が本当に好きで、諦めずにやりきる忍耐性があるというのも才能の1つに入ると思う。誰もが1万時間1つのことにのめり込める訳じゃないから。
1万時間というのは1日10時間で約3年。1日6時間で約5年で達成できる。つまり、好きな人にとってはそれほど高いハードルではない。
「石の上にも3年」という諺があるくらいだから、別にマルコム氏が提唱しなくても、古今東西昔から知られてきたことなのだ。
実は天才に当てはまる法則じゃなくて、プロとしてある道でやっていく上で最低限必要な修行期間のような気がする。
何でもそうだけど、短時間でプロになれちゃう職業って給料安い。だって、誰でもなれちゃうから。
でも、プロになるには1万時間必要となると、俄然ハードルは高くなる。本人が好きでもないのに1万時間もそれに労力を費やすのは並大抵のことではないから。
僕はポルトガル語に関して、もう1万時間以上勉強したのだろうか。ブラジルに15年いるけど、ちょっと怪しい気がする。
正直、ずっとポルトガル語を聞いたり、読んだりしていると、本当にウンザリする時がある。だから、時々逃げる。
そして、母語の日本語だったら、どんなに日常生活が楽だろうにと思う。
天才だとか何だとか言う以前に、やはり一定時間、できれば一万時間は時間をかけて自分の能力を磨かなきゃいけないなと思う。
1万時間やれば、ポルトガル語の翻訳能力も一応プロとして通用するレベルになるだろうから。
それにしても「天才!成功する人々の法則」(マルコム・グラトウェル著、勝間和代訳)が読みたいなあ。
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