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晴間(三木露風・光村図書小5)

2007-09-19 00:25:19 | 国語

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晴間(三木露風・光村図書5年) 石黒修氏実践の追試

TOSS石黒塾  小塚祐爾(yuji_k*sunny.ocn.ne.jp)
迷惑防止のため「@」を「*」にしています。

石黒修氏の実践(2005年4月29日石黒塾TOSSデーにて)の追試である。

○原実践との変更点
1.原実践では発問2の後に「雷の音」の「雷」の読み方を問う発問があったが、
  教科書には既にルビが振ってあったので省いた。
2.原実践では、指示1の後の読み方の確認はなかったが、教室では読めない子が多いと感じたので、
  読めない字を確認する時間をとった。
3.原実践では、指示2の後指名なし討論であったが、討論にまだ慣れていなかったので
  手を挙げさせて発表させた。

指示1 分からない漢字は飛ばしていいですから、3回読んだら座ります。全員起
     立。

 読んだ後、原実践ではなかったが、読めない字を確認した。
 (「遠雷」「照りぬ」「空青み」が出た。)

指示2 ノートに1から9まで、1行おきに番号を書きます。

 

発問1 一番。この詩の題名は何ですか。

(晴間)

発問2 二番。この詩の作者は誰ですか。

(三木露風)

発問3 三番。この詩は何連でできていますか。

(三連)

発問4 四番。この詩は一連をいくつに分けて読むと、一番よい読み方ができるでし
   ょうか。

 ・6つと3つという意見が出たので、実際に全員で区切りながら読んでみる。
 ・すると、3つに分けた時、

  「「静かなる 色を見よ」がつながると思う。」という意見と
  「「日は照りぬ」のあとにぼうせんがあるのが気になる。」という意見が出た。

説明1 「―」は「ダッシュ」と言い、余韻を残します。
    それなので、ダッシュで切れるので、答えは(2つ)です。

 ・全員で一連を2つに分けながら読んで確認する。

発問5 五番。「日は照りぬ」「静かなる」など書き言葉で、
     昔のかたちが残っているものを、何といいますか。

 (文語)

発問6 六番。この詩はいつのことをよんでいますか。

 (八月の昼)「八月」「昼」は半分だけ丸とする。
 ・「八月の山の昼」と抜き出してしまう子が多かった。

発問7 七番。話者はどこにいますか。

 (山)

発問8 八番。風は吹いていますか。

 (吹いている)「草は鳴る」と書いてあるから、強い風で草がなびいて鳴っていると考えられる。
 ・ただし、雨のが当たって草が鳴っているとも考えられるので、
  理由が妥当であれば(吹いていない)でも丸とする。

発問9 九番。この詩の中で、天気はどのように変化していますか。

説明2 例えば、「くもり→雨→晴れ」というようにです。

指示1 書いたら、持ってきなさい。

 ・確認の丸をつけたら、板書をさせ、理由をノートに書かせる。

 ・実際の授業では以下の意見が出た。
  「雨→晴れ」
  「晴れ→雨」
  「晴れ→雨→雷→晴れ」
  「晴れ→雨→雨と雷→晴れ」
  「晴れ→雨と雷→晴れ」
  「雨→雷→晴れ」
 

指示2 これはおかしいという意見を言いなさい。

 ・実際の授業は時間がなく、こうしたが、時間があれば意見を書かせ討論をする。

 ・最後に教師の解を説明する。
  「晴れ→雨→雨と雷(雷雨)→晴れ」


○授業をしての反省点
・読みの確認は良かった。文語なので、読み方を間違っている子、自信がない子が多かった。
・「発問9」でいろんな意見が出るので、討論に慣れてからやると盛り上がると感じた。
 今回は、教師が最後は説明する形になってしまったので、
 子どももいまいち理解できていない様子だった。
・討論に時間を多く取るには、「発問9」までをテンポよく進めなくては時間が足りなくなる。


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