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地図記号をつくろう

2011-08-03 16:45:03 | 社会

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地図記号をつくろう

TOSS石黒塾 小塚祐爾(yuji_k*sunny.ocn.ne.jp)
迷惑防止のため「@」を「*」にしています。

地図記号の成り立ちを考えることを通して、自分で地図記号を作る授業です。
自分のまちのたんけんが終わった後にすると良いです。
授業参観にもおすすめです。

1 事前に自分の学校のまわりの地形図を印刷し、子どもたちに配ります。
2 地形図は、以下のサイトから手に入れることができます。
  (検索エンジンで「ウォッちず」を検索)
3 上記のサイトで、自分の学校のまわりの地図を表示し、プリントスクリーンします。
4 それを、ワードに貼り付けし、印刷します。
5 実際の授業では、パワーポイントを使って行いました。

1 地図記号とは何か知る

指示 地図の中から、自分の学校を見つけたら座ります。全員起立。

 

指示 見つけたら、赤丸をしましょう。

「学校の地図記号」を画面に示して

説明 学校にこのようなマークが書いてあります。
発問 一体、何のために書いてあるのでしょうか。

(そこに学校があるのが分かるため)

説明 このマークは、そこに小学校か中学校があることを表しています。
     そこに、何があるか簡単に表した記号を地図記号といいます。
指示 言ってみましょう。地図記号。

(地図記号)

「病院の地図記号」を画面に示して

指示 学校お隣にこのマークがあります。赤丸をつけましょう。
発問 この地図記号は、そこに何があることを表しているのでしょうか。

・学校の近くなのでみんなすぐ分かる。
(病院)

指示 この地図の中から、地図記号だと思うものをできるだけたくさん探して
     赤丸をつけていきましょう。
指示 10個丸をつけたら、先生の所に見せにいらっしゃい。

・見せに来たら、地図記号に丸をつけているか見て、
 地図記号とはどういうものか分かっているか確認する。
・見せに来た子は、席に戻って、どんどん丸をつけさせる。

 

2 「形」からできた地図記号があることを知る
「神社の地図記号」を画面に示して

説明 これは、神社の地図記号です。
発問 これは、神社にある、あるものの形を表しています。
    それは何でしょう。

(赤い門)
(鳥居)

説明 これは、鳥居の形からできています。

「畑の地図記号」を画面に示して

説明 これは、畑の地図記号です。
発問 畑の地図記号は、何の形をもとに作られたのでしょうか。
指示 「○○の形」とノートに書きましょう。

(くわの形)
(野菜の葉っぱの形)
(植えた野菜の形)
(土を掘った形)
(スコップの形)
(ふたばの形)

説明 これは、植物のふたばの形からできています。

 

説明 このように「形」からできた地図記号があります。
指示 みんなで言ってみましょう。「形からできた地図記号」。

(形からできた地図記号)

 

3 「文字」からできた地図記号があることを知る
「学校の地図記号」を画面に示して

発問 これは、形からできた地図記号でしょうか。

(違う)

発問 なぜ、学校の地図記号は、漢字の「文」なのでしょうか。
指示 ノートに考えを書きましょう。

(文字を書くから)
(文を習ったりするから)
(文の上の方が、学校に見える)

説明 色んな考えがありますが、
    1つは、学校は「文字」を習うからです。
    もう一つは、学校のことを色々決めるのが
    「文部科学省」というところだからです。

 

説明 他にも字からできた地図記号にこういうのがあります。

「郵便局の地図記号」を画面に示す。

発問 これに、なんていう字が隠れていますか。

(テ)

発問 なぜ、郵便局なのに「テ」なのでしょうか。

(手紙を書くから)
(ポストの形に似ているから)

説明 昔、郵便局のきまりを決めるところが
    「逓信省(ていしんしょう)」だったからです。

 

説明 このように、文字からできた地図記号もあります。
指示 みんなで言ってみましょう。「文字からできた地図記号」。

(文字からできた地図記号)

説明 このように、地図記号は「形」からできている場合と
   「文字」からできている場合があります。

 

4 新しい地図記号を考える
「老人ホーム」の地図記号を画面に示して

発問 これは何の地図記号でしょうか。

(老人ホーム)

説明 これは今から5年前にできた新しい地図記号です。
    この地図記号を作る時に、たくさんの人から、
    どんな地図記号にしたらいいか募集しました。

 

発問 これは、何才の人が考えた地図記号でしょう。

(68才)
(24才)
(8才)

説明 これは、12才の子が考えたのです。

 

指示 また、このような募集があるかもしれないので、
    練習として、今日はみんなに新しい地図記号を考えてもらいます。

 

指示 公園の地図記号を考えてもらいます。

・今日勉強したように「形」と「文字」から考えるように言う。
・書けた子から黒板に考えた地図記号を板書させる。
・板書が終わったら、なぜその地図記号にしたか理由をノートに書かせる。
・最後に、板書した子に、理由を発表させて終わりとした。

・ブランコを絵にした子や、公園の「公」の字を記号にした子など
 ほとんどの子が「形」「文字」から地図記号ができているという、
 学習したことを生かして地図記号を考えていた。


【参考文献】
・「社会科教育」2007.4月号 明治図書 川原雅樹氏論文(P.124,125)

 

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第9回TOSS全国1000会場一斉セミナー 5月1日社会科会場

2011-02-27 13:27:09 | セミナー

 

「社会科ってどうやるの?」に答えます!

こうやって社会科の授業を始めよう!

社会科の単元を始めよう!

 

主催:向山型社会科研究会神奈川

  
 授業の始まりは、楽しくて子どもたちが集中する活動をすることが有効です。そうすることで、注意しなくても自然と授業を始めることができます。
 しかも、授業の始まりに毎回5分間するだけで楽しく知識が身に付けることができます。

 単元の始まりも同じです。知的で子どもたちが「なんでだろう?」「調べてみたい!」と思わせることが大切です。そうすることで、子どもたちが単元に熱中して取り組んでいきます。
 単元の始め方だけでなく、それがどのようにどこに行き着くかもお伝えいたします。


日時:2011年5月1日(日)

        15:00受付け開始
    15:30開始
    18:00終了予定


場所:かながわ県民センター(横浜駅西口を出て、徒歩5分)
資料代:1000円【当日受付でお支払い下さい】

申し込みはこちらから1分でできます!!
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b2fcf1c992025

 

【講座内容】

〈授業の始め方〉
講座1 楽しく覚える
     学年別カルタを使った授業の始め方

 子どもたちは、カルタが大好きです。カルタを通して自然と知識が定着する方法を紹介いたします。

講座2 「静かにしなさい!」といわなくても授業が始まる
     学年別フラッシュカードを使った授業の始め方
 授業の始めにいきなりフラッシュカードを始めると、子どもたちが一気に引き込まれます。「静かにしなさい。」といわなくても静かになります。
 様々な種類のフラッシュカードと、めくり方のコツ、バリエーションを紹介いたします。 

講座3 「またやりたい!」と子どもが言い出す
     学年別TOSSランドを使った授業の始め方
 テレビやスクリーンを使った授業が子どもたちは大好きです。それに加えて、学習ゲームが加われば子どもたちは大興奮です。
 授業の始めに使えるTOSSランドのサイトを紹介いたします。


講座4 「地図帳、しようよ!」と子どもが言い出す
     地図帳を使った授業の始め方
 子どもたちに毎日地図帳を使わせると、地図帳が大好きになります。しかも、子どもたちの方から、「地図帳したい!」と言い出すようになります。
 地図帳を使った、楽しい授業の始め方を紹介いたします。 



〈学年別単元の始め方〉
講座5 子どもの体験から、疑問を引き出す
     3年生「調べよう わたしたちの市のこと」の始め方

 社会科は、子どもの体験を引き出し、集め、そこから疑問を引き出すと知的に授業を進めることができます。
 体験の引き出し方、集約の仕方、そして、疑問の引き出し方を紹介いたします。

講座6 子どもの体験を引き出し、調べ方を教える
     4年生「水を大切に」の始め方
 社会科では、体験を引き出すとともに、「調べ方」を教えることが大切になります。調べると言っても、「調べておいで」では、調べることができません。
 調べ方、記録の仕方、まとめ方について紹介いたします。 


講座7 表やグラフから、課題を引き出す
     5年生「調べよう 日本の農業」の始め方

 高学年になると、「体験」から「資料」に思考の元が変化していきます。資料を読み取りながら、課題を設定していくことが重要になっていきます。
 表やグラフの読み取らせ方から、課題の設定の仕方を紹介いたします。

講座8 一枚の絵から課題を引き出す
     6年生「鎌倉武士の時代と室町文化」
 何年生でも共通して使える単元の始め方に「写真・絵の読み取り」というのがあります。写真や絵から様々な情報を読み取り、そこから課題を見つけていく方法です。
 今回は、6年生の歴史単元をもとにその方法を紹介いたします。 


講座9 前時代のとの比較から、調べ学習へ
     6年生「天下統一を目指した武将たち」
 歴史学習では、前の時代と比較することで、次の時代の捉えるという学習があります。
 比較の中で課題を設定し、調べていくという学習を紹介いたします。


講座10 Q&A
 
社会科のみならず、どんな質問でもお答えいたします。

 


 


第8回TOSS全国1000会場一斉セミナー 5月5日 社会科会場

2010-03-07 22:17:40 | セミナー

社会科ってどうやるの?に答えます!
「教材研究」から「単元の組み立て」まで

主催:向山型社会科研究会神奈川

「社会科って何やればいいの・・・。」
そう思われている方のためのセミナーです。
社会科オンリー。
約2時間半で贅沢に13講座行います。
明日からの社会科が楽しみになります。

日時:2010年5月5日(水・祝)
   13:00受付け開始
   13:30開始
   15:50終了予定
場所:かながわ県民センター(横浜駅西口を出て、徒歩5分)
資料代:当日受付でお支払い下さい
○学生、講師                        1000円
○TOSSデーに参加したことのある方 2000円
○初参加の方                   3000円

申し込みはこちらから1分でできます!!
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b2fcf1c992025

講座内容
【授業パーツの活用】
講座1 楽しく、でも確実に! 
都道府県の名称と位置の指導の仕方
授業の導入でも使える楽しい都道府県名及び位置の指導、教えます。

講座2 地名探しだけじゃない! 地図帳の効果的な使い方
地名探しだけじゃもったいない!目からうろこの地図帳活用法、教えます。

【一単元を組み立てる】
講座3 教科書だって使い方次第! 教科書・資料集で知的な授業を組み立てる
教科書・資料集だけでも知的な授業はできる!誰でも実践できる方法教えます。

講座4 子どもの意見から授業を深める 
参加型板書の活用の仕方
黒板は教師だけのものじゃない!目からうろこの黒板活用法教えます。

講座5 子どもがどんどん動き出す!
    子どもがすすんで調べてくるようになる方法
子どもがすすんで調べてくるには、調べ方を教えなければいけません。指導のポイント、教えます。

講座6 行って終わりじゃない! 見学の前、後にこんな学習をする!
見学で子どもたちに見て学ばせるためには指導のポイントがあります。事前・事後にどうするか、教えます。


講座7 教室熱中! 社会科で討論を白熱させるまでの指導
教師の憧れ「討論の授業」、社会科でもできます!白熱させるには、どうするか?指導のコツ、教えます。

講座8 まとめるだけで力がつく ノートまとめの指導
「やった!ノートまとめだ!」一度やったら、子どもも大好き、力もつくノートまとめ。指導のコツ、教えます。

講座9 ノートを見れば一目瞭然 一単元の指導の流れを一挙公開
今日の授業の前には…、後には…、どんな授業が展開されていくのか。講師の単元の流れ、まるごと公開します!

【教材研究の仕方】
講座10 社会科はネタが命 面白いネタをどのように見つけるか
どんなアンテナを、どこに張れば、身の回りから面白いネタを見つけられるのか。ネタ探しのコツ、教えます。

講座11 私はこうして教材発掘をした 教材研究から授業までの道のり
ネタが見つかったら、次は授業づくりです。どのように授業化したら、子どもは熱中するのか。授業化のコツ、教えます。

講座12 ダイナミックな社会科授業を 地域の人材を巻き込む社会科
身の回りにある社会を巻き込んでこそ、社会科です。どのように地域の人材を巻き込むのか、具体的実践から提案します。

講座13  QA講座
社会科の悩みごと何でも質問してください。明日からの社会科が楽しみになるよう、事務局一同、お手伝いさせていただきます。


晴間(三木露風・光村図書小5)

2007-09-19 00:25:19 | 国語

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晴間(三木露風・光村図書5年) 石黒修氏実践の追試

TOSS石黒塾  小塚祐爾(yuji_k*sunny.ocn.ne.jp)
迷惑防止のため「@」を「*」にしています。

石黒修氏の実践(2005年4月29日石黒塾TOSSデーにて)の追試である。

○原実践との変更点
1.原実践では発問2の後に「雷の音」の「雷」の読み方を問う発問があったが、
  教科書には既にルビが振ってあったので省いた。
2.原実践では、指示1の後の読み方の確認はなかったが、教室では読めない子が多いと感じたので、
  読めない字を確認する時間をとった。
3.原実践では、指示2の後指名なし討論であったが、討論にまだ慣れていなかったので
  手を挙げさせて発表させた。

指示1 分からない漢字は飛ばしていいですから、3回読んだら座ります。全員起
     立。

 読んだ後、原実践ではなかったが、読めない字を確認した。
 (「遠雷」「照りぬ」「空青み」が出た。)

指示2 ノートに1から9まで、1行おきに番号を書きます。

 

発問1 一番。この詩の題名は何ですか。

(晴間)

発問2 二番。この詩の作者は誰ですか。

(三木露風)

発問3 三番。この詩は何連でできていますか。

(三連)

発問4 四番。この詩は一連をいくつに分けて読むと、一番よい読み方ができるでし
   ょうか。

 ・6つと3つという意見が出たので、実際に全員で区切りながら読んでみる。
 ・すると、3つに分けた時、

  「「静かなる 色を見よ」がつながると思う。」という意見と
  「「日は照りぬ」のあとにぼうせんがあるのが気になる。」という意見が出た。

説明1 「―」は「ダッシュ」と言い、余韻を残します。
    それなので、ダッシュで切れるので、答えは(2つ)です。

 ・全員で一連を2つに分けながら読んで確認する。

発問5 五番。「日は照りぬ」「静かなる」など書き言葉で、
     昔のかたちが残っているものを、何といいますか。

 (文語)

発問6 六番。この詩はいつのことをよんでいますか。

 (八月の昼)「八月」「昼」は半分だけ丸とする。
 ・「八月の山の昼」と抜き出してしまう子が多かった。

発問7 七番。話者はどこにいますか。

 (山)

発問8 八番。風は吹いていますか。

 (吹いている)「草は鳴る」と書いてあるから、強い風で草がなびいて鳴っていると考えられる。
 ・ただし、雨のが当たって草が鳴っているとも考えられるので、
  理由が妥当であれば(吹いていない)でも丸とする。

発問9 九番。この詩の中で、天気はどのように変化していますか。

説明2 例えば、「くもり→雨→晴れ」というようにです。

指示1 書いたら、持ってきなさい。

 ・確認の丸をつけたら、板書をさせ、理由をノートに書かせる。

 ・実際の授業では以下の意見が出た。
  「雨→晴れ」
  「晴れ→雨」
  「晴れ→雨→雷→晴れ」
  「晴れ→雨→雨と雷→晴れ」
  「晴れ→雨と雷→晴れ」
  「雨→雷→晴れ」
 

指示2 これはおかしいという意見を言いなさい。

 ・実際の授業は時間がなく、こうしたが、時間があれば意見を書かせ討論をする。

 ・最後に教師の解を説明する。
  「晴れ→雨→雨と雷(雷雨)→晴れ」


○授業をしての反省点
・読みの確認は良かった。文語なので、読み方を間違っている子、自信がない子が多かった。
・「発問9」でいろんな意見が出るので、討論に慣れてからやると盛り上がると感じた。
 今回は、教師が最後は説明する形になってしまったので、
 子どももいまいち理解できていない様子だった。
・討論に時間を多く取るには、「発問9」までをテンポよく進めなくては時間が足りなくなる。


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