将来有一天 -いつかある日-

いつか来るその日のための備忘録

眠れなかった夜

2016-01-06 22:43:00 | 写真とコトバ


初投稿なので自己紹介も兼ねて、入院中のエピソードを。

自分が直腸癌で入院したのは、2014年3月7日から4月10日のことでした。
開腹手術は、入院当初貧血が酷かったためその治療が優先で、入院して2週間以上経った3月24日でした。
入院は突然のことで、日帰りの大腸内視鏡検査受けに行ったらそのまま帰れなくなってしまったです。
で、眠れなかった夜ってば、入院当初から最初の病状説明がある3月14日までの1週間のことです。
とにかく大腸内視鏡検査では、癌が6cm以上あるよってコトで、カメラが入らなかったのです。
シロウト目に見てもステージ3以上の進行がんなのは明らかだったので、病状説明で何言われるかはあまり考えないようにしようと思いました。
(だって心配してもどうにもならんし、なっちまったものはしょうがない。)

昼間は人目もあるし(大部屋だった)、両親が毎日のように顔を見に来てくれてたので普通にしてられるのですが、やっぱり夜は長かったですね~。
昼間からベッドでゴロゴロしてることもあるし、なかなか眠くならない。
…ので、考えたくないことも考えちゃう。
とにかく余命宣告されたらどうしようって、先ずはそれでした。
完全に逆縁になっちゃうし、弟(長男)が英国勤務で不在なので、高齢の両親には酷だよなーと思い。
カミサマ自分にあと5年下さい、などと真剣に祈ったりしてました。
(いや5年と言ったのは緊急避難的表現であってー。今は状況変わったし、せめて年金受け取れる年齢までは長生きさせてよね?)

突然の入院で本なども手許になかったので、ひたすらスマホで、大腸がんのこと調べまくりました。
闘病ブログなども読み漁り、それで分かったことは、手術で切除出来れば完治(5年生存)率は高いということでした。
3/14にお医者さんの病状説明聞く頃には、大腸がんのことかなり詳しくなってて、お医者さんのおっしゃることもほぼ理解・納得出来ました。
で、先ずは手術で切除予定と聞いて、大きな安心になりました。
進達度に関しては、最終的には切除したがんを調べないと分からないとのことで、でもステージ3は行ってるよ、というお話で、あとは他臓器転移がないかどうかがネックになるとのことでした。

その後の術前検査では、転移は見つかりませんでしたが、開腹したらリンパに1コ転移があったそうで、その部分含め付近一帯のリンパも切除したとのこと。

ステージⅢだったので術後の抗がん剤が標準治療とのことで、半年間飲みましたが、何と飲んでる最中に仕事に復帰しました。
飲み始めた当初、副作用ほとんど出なくて甘く考えてしまったためですが、2ヶ月目あたりから口内炎とか手足症が出始めました。
それでも、逆にその程度だったのでムリくり仕事には行ってましたが…(^^ゞ。

まぁ~とにかく、この通りのノンキ者の自分にも、さすがに眠れない夜があったのです。
辛いと言えばつらい体験だったかもですが、逆に、そういう状況に陥った人の辛さが理解できるようになったのは、ノンキ者の自分としては画期的だと思ってます。

写真は去年の9月19日に訪れた、小石川植物園の彼岸花とナミアゲハです。
オマケにもう一枚上げときます♪



カメラを始める前は典型的なオタクで、滅多に外に出ませんでしたが、自然の中に身を置く趣味が持てたことも、今の自分には幸運だったと思ってます。
非正規とは言え仕事してればストレスゼロとはいかず、転移や再発の不安もあるけど、花々や小さな命との一期一会には、毎回とても癒されます。

明日は今年最初のシフト休みなので、埼玉方面に鳥撮りに出かける予定にしています。