YuHiのブログ

その3【和訳】:HPVワクチン ガーダシル9(シルガード9)の訴状

つづき。
メルクがVioxxの副作用を隠蔽するためにとった不正行為が羅列された後


22. 2005年。メルクはVioxxを市場から回収し、何十億ドルもの利益を生み出した
Vioxxに代わる次なるドル箱を必死になって探していた。

23. メルクはVioxxによって生じた損失を埋めるためにガーダシルに目をつけた。
メルク社内では、幹部たちは冗談でこう言っていた。
HPVは Help Pay for Vioxx 」だと。

24.臨床研究所の副所長、Eliav Barr MDは Vioxxスキャンダルの後釜としてガーダシルを
「まさにこれだ。これこそがHoly Grail 聖杯だ!」(注)と発言した。

Ⅱ 聖杯・ガーダシルを市場に持ち出したことで、メルクは再びVioxxで行ったと同じ詐欺的な研究とマーケティングに従事し、疑問視される効果と深刻な副反応をもたらすワクチンに被接種者を晒すことになった。

25. ここからは、聖杯ガーダシルを手にしたメルクが、Vioxxと同様の汚い手段を用いてその研究、開発、広告を行ったことを述べていく。

26.Vioxx 薬害事件を引き起こした社員、研究者、管理職の中には、ガーダシルで再び同じことをやった者がいた。Vioxx と同様に、科学を操作してリスクを曖昧にした。

27. メルクの謳い文句は「ガーダシル、(そして後発品のガーダシル9も)は子宮頸がんを含むHPV関連癌を一生涯予防する。」であった。

28.以下にさらに詳細に述べるが、ガーダシルが癌を防ぐかどうか(一生涯とまで言わない期間でも)は立証されていない。実際は、すでにHPVに感染していた人には癌のリスクを増加させる。

29.さらに、メルクはガーダシルが重篤な副反応と、自己免疫疾患などのおぞましい病気を引き起こし、人によっては死をもたらすことを知っているが、それを積極的に隠蔽している。

30.メルクは詐欺行為によって、子どもや青少年を含む世界中の接種世代全体に甚大な被害を及ぼしている。

A. 人パピローマウイルスの全体像

31.HPVは人間の皮膚の接触を介して感染する。HPVには200種類以上の型(strains)が存在しており、このうちの40種類以上が性交渉によって感染する。

32.HPVは性行為によって感染する最も一般的なウイルスである。HPVは非常にありふれたウイルスであるため、性行為を経験したほとんどの人は、生涯に一度は必ず感染する。性交渉の相手が少なくても。

33. HPVはほとんどの場合無害である。HPV感染の90%は何ら症状を示さないし、ウイルスは人間の免疫機能によって除去され、感染後に自然に消滅する。
See, e.g., Antonio C. de Freitas et al., Susceptibility to cervical cancer: An Overview, 126 GYNOCOLOGIC ONCOLOGY 306 (August 2012).  
                                                       
34. 200株のうち、12〜18株が子宮頸がんに関与していると考えられている。

35. すべてのHPVが感染者を子宮頸がんのリスクにさらす訳では無い。一時的な短期間の感染ではなく持続的な感染状態であった場合、あるいは特定のHPVに感染した限られたケースで異形成に発展する。異形成は、一般的に Pap smearsという技術によって診断でき、手術によって取り除ける。しかし、検査を受けないと、一部の女性では異形成がそのまま癌化する。
他のリスク因子、例えば喫煙も子宮頸がんには関与している。
See, e.g., Antonio C. de Freitas et al., Susceptibility to cervical cancer: An Overview, 126 GYNOCOLOGIC ONCOLOGY 305 (August 2012).  
HPVが関与する他の疾患として、性器のイボがある。

36. 公衆衛生担当者は長年Pap test(Pap smear)を推奨してきた。この方法によって、子宮頸部の組織中の異常を発見でき、この癌を防ぐ最も効果的な対策とされてきた。

37.Pap smearによる検診が導入されてから、先進国の子宮頸がんの発生率は80%減少した。

38.Pap smear検診を導入した国では、世界中で子宮頸がんの劇的な減少が見られた。

39.アメリカでは生涯女性が子宮頸がんになるリスクは0.8%である。
子宮頸がんと診断されても多くは治療可能であり、早期に治療すれば5年生存率は90%以上。
Antonio C. de Freitas et al., Susceptibility to cervical cancer: An Overview, 126 GYNOCOLOGIC ONCOLOGY 305 (August 2012).   

40. Pap smearやDNA検査などの検診を習慣づけることによって、子宮頸がんは急激に減少していたのにもかかわらず、メルクはたった4種類のHPV(そのうち子宮頸がんに関与していたのは2つのみ)の感染を防ぐワクチンを迅速承認させ、市場に出したのである。


(注)Holy Grail  価値があるが見つけられないもの.





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