「これなんです」「とんぶりです」
「それ何ですか」「ほうきの実です」
初めて食べた。
かつお節の上にかけてある、微細なツブツブ。
緑色がかった黒い粒。
「ご飯にふりかけて召し上がれ」と
ホウキの実が納得できない。
座敷を掃くホウキにはたまには、
キビの種のような赤い粒の種がついていたのを思い出す。
でもその種からは、微細な種はイメージできない。
気にして店を出た。
帰ってヤフー、あるんですね。
「畑のキャビアとんぶり」
プチプチ感が特徴と。
やっぱり「ホウキ草」なんですね。
ホウキも座敷でなく、庭箒でしょう。
赤っぽくて、丸くなる草ですね。
あれなら微細な種も…。
唐(とう)からきた「ぶりこ(ハタハタの卵)」に
似たもの=「とうぶりこ」がなまったもの
後日談
菊池市の親戚は戦時中、納豆に混ぜて食べていた。とんぶりと言っていたと。