リネ黎明期 6

SIを卒業しTIで狩りをする僕は当時シュロブと呼ばれた大蜘蛛に何度もその屍をさらした。
仲間は本土での狩りを薦めたが、僕の頭の中で大きくなりすぎた本土への恐怖感が船出をためらわせた。

軽くて強いと教えられた所で30K以上もの値を付ける骨SETは僕には高嶺の華で、未だオークSETにドワ兜、ドワ剣とゆう装備で今日も蜘蛛から逃げ回る。
僕にとって骨SET装備とシュロブ退治は初心者でなくなる「証」みたいなものに感じ、当時の大きな夢だったのを覚えている。

何とか貯めたアデで粘りに粘った末に安く譲ってもらった材料を使い、自力で作った骨SETは3年たった今でも捨てられず倉庫に眠っている。