Ordinary World

一日一枚

レヴォーグ試乗

2014年07月05日 | Shoe Box
レヴォーグに試乗する機会があったので乗ってみた。

試乗車は1.6リッターターボエンジンを積んだビルシュタインダンパーのモデルだ。

運転席に座ってみると意外なほど着座位置が高く、運転席を一番下まで下げても感覚的には自分のレガシィより高い印象で違和感が強い。まぁでもこれは慣れの問題かもしれない。

運転視界はスバル車そのもので、見切りも良く車両感覚も掴みやすい。

走り始めて真っ先に感じるのはエンジンの特性で、新開発の1.6リッターターボエンジンは回転数が2000回転になると急加速して3000回転まで一気に回る。そこから上はフラットで高回転まで回して楽しいタイプではない。
アクセルを緩めると当然回転が落ちるが、2000回転を維持しないとアクセルを踏んでも加速感は薄く、2000回転に到達してから思い出したようにグッと加速する。

これはターボラグ・・・というか、そういうトランスミッションの設定をあえてしているのだろう。
これを演出というのは違う気がするが、この癖を理解してある程度慣れても欲しいだけの加速を過不足なくアクセルオンオフで得るのは結構難しいのではないだろうか?
その意味ではあまり扱い易いエンジンとは言えないのではと思う。

また同乗した営業さんは2.5リッターNAエンジンと同等以上の動力性能と話していたが、流石にそれは言い過ぎな気がする。1.6リッターにしてはよく走る、という言葉に嘘はないが、よく走るの前につく枕詞は同時に所詮1.6リッターという意味合いも少なからず含むのだ。
尤も、街中を普通に運転する分には必要十分だとは思うが・・・

一方、ボディと足回りにはかなりの剛性感を感じる。
これは自分のレガシィに今後更に手を加えてもこの域に到達するのは難しいだろうと感じるレベルだ。

聞けばワゴンのリアの金型には特殊な金属を使用して剛性を確保しているらしく、見えないところにお金をかけるスバルの伝統は健在ということだろう。

ステアリングの操作感は素直。
ただコーナリングの回転軸がAWDながらFFみたいな感覚でフロントが勝ちすぎている印象だ。


僅か数キロ運転しただけですべてを理解することなど到底できない。
ただ、少なくとも試乗した限りの感触としては何としてもレガシィからレヴォーグに乗換えたいといような衝動は生まれなかった。(ある意味では良かった)

・・・と、ここまでを読み返すとはっきり辛口だが、これは試乗前に生の声でもインターネット上でも絶賛の声を多く耳にしていて、事前の期待値が高すぎたせいかもしれない。

良い決算でも市場の期待には届かずに株が売られるのと一緒だ。

・・・違うか。

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