海外の国に対するイメージはどうやって作られていくでしょう?
多くはニュースや報道番組。街で見かけた外国人や何気ない会話、友人になった外国人、ビジネスパートナー。。
私が銀座線でロシア人友人がプレゼントしてくれた誕生ケーキを膝に乗せて座っているときに、K国女性がケーキの上にわざと座ってきて潰された時は泣きそうになりました。そしてK国の人って・・・と思っていると、私の隣に座ってきた日本女性が
「さっきのK国人はひどかったですね。でもK国の人に対して悪い感情を持たないでください。ああいう人もいるけどいい人もいるんです。」
Kブームのまだまだ昔の話です。
実際 私はここ最近K国の方に助けてもらうことが多いです。
成田エクスプレスに乗るのに東京駅のホームへ向かう下りエスカレーター前で、スーツケースを含む合計4個の大きな荷物をどう持てばいいか困っていると
(なぜか日本人男性に助けていただいたことはない。
友人によると「この女は一人で大丈夫だろう、とか思うんじゃない?(私のキャラが原因か??) それに日本人は頼まれないのに助けるのは苦手。頼めば大体は手伝ってくれるはず。」だそうです。。)
K国人ビジネスマン二人が「手伝いますよ」と言って軽々とホームまで。その後エクスプレスに乗る時の段差に困っていると又飛んできて手伝ってくださったり。
(後で名刺をいただいたら某会社の社長さんと部長さんでした)
先日もモスクワのシェレメチボ空港でなぜか現地の携帯電話が使えなくて困っていた時に電話を貸してくれたのがK国の方。
私の使えない携帯電話会社の課長さんだったのには・・・二人で苦笑してしまいましたが。
C国がここまで発展する手前の頃、シェレメチボ空港 帰国便チェックイン時に私のチェックイン作業途中でそのコンピューターがダウン。途中なので他の窓口に変わることもできず待つこと30分。
通常のチェックインは既に終了、機内搭乗も始まって出発時刻まであと15分・・・というタイミングでようやくチェックイン完了。
「乗り遅れるのでは・・・」と半分泣きたい私に窓口の女性が
「心配しないで。いい席だから楽しんで」 見るとビジネスクラス、やった~と喜ぶ暇があるわけもない。
出国審査の前にできている長い列を指さして 「どうすればいいの?」と聞くと 「券を見せて頼めば大丈夫よ」。。(誘導してくれよ~)
券を見せながら「これが出発時間なんです、どうぞ列の前に進ませてください」と頼みながら進む私のトホホ顔が功を奏したのか、欧米人は快く「いいわよ。早く行きなさい」と通してくれて、いよいよ最後の3人連れがC国人。
それまでと同様に頼むとC国人達は後ろを指さして「下がれ下がれ」。頼んでも「NO!」。出発時間まであと10分・・・すると私とC国人たちのやりとりを見てた欧米人たちが一斉に私に対して 「GO!GO!」
その声援のおかげで私は出国審査窓口へ滑り込み、ゲートへダッシュ。無事搭乗できましたが、出国審査窓口へ滑り込む私をC国人たちが阻もうとしたのは怖かった。。
その後C国女性と友達になって、C国に対するイメージはかなり変わりました。
その国出身の人やその国に旅して知り合った人との交流が、一番リアルなイメージとして私たちの脳に刻み込まれるような気がします。
でもそれはせいぜい2,3人、、10人はいないでしょう。その10人はその国の総人口の何分の1?
どの国にもいい人がいて悪い人がいる。日本もしかり。
ロシアもそうです。嫌な奴も入れば良い人間もいる。弊社の現地ロシア人スタッフ達は私が10年間付き合っている、信頼できる人間たちです。
国籍は関係なく、その人個人個人の問題と思うのです。
とか言いながら、、初めてのパリ、ホテル到着早々受付の女性に意地悪をされたことがトラウマで、未だにこのトラウマを解消してくれるフランス人と会っておりません。
「日本人はフランス、フランス人が好き」と現地ロシア人スタッフの一人が言うたびに「そんなことはない!」と叫んでいる私がいる。
友人は「人が場所を選ぶけど、人を選ぶ場所がある、それがフランスとインドだ。君はフランスに受け入れられなかったんだ。」などといいます。
結局私は1回しかフランスに行ってない。でも、行きたいのです。なぜならパリの街はやはり美しいのです。