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コンビニ コボレ話 その66 数字のマジック

2008-06-21 12:07:15 | コンビニ コボレ話
今日はコンビニの看板料(ロイヤリティー)について一つ。チョット難しい話になってしまいますが・・・。
業界では この看板料のことをロイヤリティーって言っています。
これは 簡単に言えば本部が経営者へ 看板や、機材・経営や販売のノウハウを貸し与えるという代わりに 売り上げの○○%とか利益の○○%等 上納金として取り上げる制度。このロイヤリティーが本部の利益となります。

ロイヤリティー(上納金)。 これ、各コンビニチェーンによって搾取方式や計算金額がマチマチ。
金額の高いチェーン・金額の低いチェーン。お店の売り上げから取る、利益から取る、売上げが上がれば上がる程取る・・・イロイロです。
数字でみると 高いチェーンと低いチェーンで20%以上違う所もあります。
コンビニのことを全く知らない人が「脱サラでもしてコンビニでも経営をしてみようか」思うと まず間違いなく「収入が多そう」という理由で このロイヤリティー(上納金)が安いチェーンに加入を考えます。単純に見た目でロイヤリティーが少ないと収入が多くなると考えて・・・・。

しかし、ある経済評論家さんが 計算を行ったらしいのですが、コンビニの経営を行って得る収入というのは 何処のチェーンに加盟しようが、殆ど変わらないらしいのです。
というのは 表向きロイヤリティー(上納金)が安いチェーンだと「ロイヤリティー○○%」と大々的に「安いぞ!!」と宣伝を行い自分のチェーンへの加盟希望者を募ります。しかし、詳しく調べて見るとロイヤリティー(上納金)そのものは安いものの、他の部分で引かれる部分が非常に多い。建設費・保険代・保守費用等という名目で多額の金額を引かれてしまい、純収入は大幅に減ってしまいます。 悪く言えば 悪徳商法的な宣伝(笑)しているのです。
逆にロイヤリティー(上納金)が高いチェーンは 純収入の他にチェーン本部の補助金等という形で お金が貰えることも多々あります。
そんなこんなで何処のコンビニも計算をしてみると結局は収入が同じになるらしいのです。

例えば 私のコボレ話の中でよく出ている セ○ンイ○ブン。ここのロイヤリティー(上納金)は高い。というかメチャメチャ高い! たぶん見た目の数字上ではコンビニ業界で一番高いのでないかと思います。
しかし店舗数・売上高もナンバーワン。経営希望者もドンドンやってきて成功を収めているのです。
逆に ロイヤリティー(上納金)のすごく低い 中堅コンビニチェーンの ポ○ラ(聞き慣れないチェーンですが、店舗数としては 業界で10番目くらいのチェーン)。加盟すると、いろいろな部分での負担が多いことより、収入が少なく経営者の不満も多かったり・・・。
一時は このポ○ラ。ロイヤリティー(上納金)が安い(見た目の)ということで勢いがあり、加盟希望者がバンバンやってきて、お店を次々にオープンさせていたのですが、見た目のロイヤリティー(上納金)の割に収入が少ないということが 加盟を希望する方にバレてしまったのでしょう・・・。最近は 店舗数が増えている・・・なんていう話を聞かなくなってしまいました。

ここに補足として コンビニチェーンのロイヤリティー(上納金)の比較表を書き足しておきます。
今から脱サラしてコンビニをやってみよう・・・という方(笑)は 参考にしてくだされ。
セブンイレブン  43%(純収入の)
ローソン     34%(純収入の)
ファミリーマート 38%(純収入の)
サンクス     31%(純収入の)
サークルケイ   30%(純収入の)
ミニストップ   30%(純収入の)
ポプラ       3%(売上高の)
※ 純収入とは 売上金額から 商品の原価を引いた金額。売上高とは 単純に売上金額の合計です。
あっあと、このロイヤリティー(上納金)は 結構ややこしいシステムで チェーンによっては 売上げが上がれば上がるほど ロイヤリティーが多くなる等のシステムを導入している所もあり、一概に上に上げたモノがすべてという訳ではございません。あしからず。