私の弟は、精神障害者でして、その弟から久々メールがあったので「今日のソーシャル・メンタル事情」のことを書こうと思い立ちました。
メールで弟は、もちろん違和感なく読める内容も書きますが、唐突な内容になったり、文章の流れがおかしくなって支離滅裂になることもよくあります。話の前提が冒頭から崩れることもあります。脳機能障害の一つなので、防ぎようもないですが、周りがフォローしなければいけないこともしばしばあります。
メールの内容のことに戻りますが、話の流れを組まないで、関連性がない話題になったりすることもあります。一部の記憶がなくなる(欠落)こともあり、忘れた部分を本人に説明するのが一苦労といったケースもあります。
そして、こちらから話すときは普通の人なら話の10のうち、6くらい話せば理解できるところを8~10説明してやっと理解してくれるケースもあります。
ところが、8~10説明して「そんなの分かっている」と言われることがありますが、これは本人の専門分野のことに多いケースです(世の中にある知識など、比較的に固定された情報に関しては顕著です)
8~10割を話してやっと理解してくれるケースは、状況的に動的で変化しやすい情報に関して顕著です(これは、統合失調症患者の認知的機能が低下することで起きる現象です)
統合失調症の他に、神経症との狭間の症状として統合失調型パーソナリティ障害もありますが、各パーソナリティ障害については追々、お伝えします。
精神病患者のほとんどは、自覚症状がなく、家族が引き連れて病院で診察することのほうが多いです。
自覚症状を伴って受信する人は、まだマシな方です。
自覚症状のない、精神疾患者が起こす様々な問題も社会的に認知され始めてきましたが、精神医療の進んでいるアメリカに比べたらまだまだです。
社会問題になりつつあるので、今後の課題になると思います。
様々な精神疾患があって、症状の軽い、重いなど、様々なパラメーター(ファクターといったほうが的確)があって、トータルな判断を求める必要のある、難しい分野です。そしてドクター、看護師、行動療法士、社会福祉士、ソーシャルワーカーなどの専門(有資格者)がトータル的にサポートするのが、「精神保健医療福祉」そのものです。
それぞれの症状のファクターの度合い(パラメーター)によって、対応も違ってきますので、そのための「精神保健医療福祉」なんだと思います。
このあたりは勉強して理解しないといけないと思います。
ですから、お世話になっている福祉施設や関連する行政機関、相談に乗ってもらっている行政法人さんなど、様々なコミニケーションを取って情報交換をして理解を深めているわけです。
詳細は追々お伝えすると思います。
弟の周辺のことから、メンタルクリニック系のデイケアの現場、デイケア利用者同士の実情、あるいは職場などで起こった出来事、色々ありますが、一般人が対処できる方法もある程度は書けるかなと思います。
わたしは、「今日のソーシャル・メンタル事情」というのを肌で感じとっていて、難しい問題ですが、色々お話を聞くと社会の中の様々な立場の人が、メンタルで不調を訴える人が多くなったこともまた事実です。
うつ病も20年前に比べて倍以上、その他の疾患、自律神経失調症、適応障害、各種パーソナリティ障害など、元からある症状から鬱になっている人も増えているとのことです(二次症状)
このことに関して、ソーシャル・メンタル事情が現場レベルで、人々が各々の現場で何が起きているのか、少し語りたいと思っていますので、次回はかいつまんでお伝えしたいと思います。
それぞれメンタルの不調を訴えている人の中にも優秀な才能を持っている人も多いので、社会的にもこの人たちを復帰させて、世の中に貢献するために何ができるのかということを、自分なりに考察したいと思います。
大まかに社会福祉のジャンルになりますが。
ちなみに、あのビリー・ジョエル(Billy Joel)は、統合失調症で苦しんだ時期があったと御本人のコラムを見たことを思い出しました。ミュージシャン系の人も割合は多いかもしれません。
それでは今日もお元気で、ご安全にお過ごし下さい。