金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース リスク回避姿勢の後退に、日経平均は大幅反発して終了。

2015-02-04 15:48:53 | お金




4日の東京市場は、日経平均株価が前日比342円89銭高の1万7678円74銭と3日ぶりに大幅反発。

前日の海外市場で、原油相場の上昇やギリシャ懸念の後退を受けてNYダウが300ドルを超える大幅高となった事や、円安を好感して輸出関連株や大手銀行株といった大型株を中心に買いが広がった。

前場終盤には前日比400円を越える上昇となったが、午後に入ると円安進行が一服した事もあり、利益確定の売りに押されやや伸び悩んだが、高値圏を維持して終了となった。

アジア株式市場では主要株価指数が、中国など一部市場を除き概ね堅調に推移。

中国株式市場では、上海総合指数が前日比0.93%安で終了

エネルギー関連株が上昇を主導し、前場は小幅ながら上昇して終了したが、午後は利益確定などの売りに押される展開になった。

本日発表された1月中国HSBCサービス業PMIは、51.8(前回53.4)と弱い数字だったものの、相場への影響は限定的だった。


ドル円は117円台半ばで伸び悩んでいる。

前日の米国市場では、やや神経質な動きながら、米国株の上昇やリスク回避巻き戻しに117円台前半から半ばに値位置を切り上げていた。

本日の東京市場では117.65円近辺で取引を開始後、本邦実需筋のドル買い・円売りや日経平均株価の上昇を眺め、一時118円程度まで上昇する場面もあった。

しかし、今晩発表されるADP雇用統計などの重要経済指標発表を前に様子見ムードも強く、同水準で上昇は一服。

午後は、日経平均が高値で伸び悩みを見せる中、利益確定のドル売り・円買いに押されて、じりじりと水準を切り下げる展開となった。

ユーロドルは、ギリシャ財務相が債務返済をめぐってECB総裁らと会談する見通しとなった事で、ギリシャ問題に対する過度な懸念が後退、ユーロはシャーとカバーに急伸する動きとなった。

しかし、ユーロ買い一巡後は、利益確定のユーロ売り押し戻され、やや水準を切り下げもみ合い推移となった。

東京市場入り後は、前日の急伸の後を受けて上昇一服となり、狭いレンジで小動きとなった。

ユーロ円は、ユーロドルの上昇に連れて急反発した。

欧米株価の上昇もユーロ買い・円売り要因となった。

東京市場入り後は、日経平均の上昇を受けたユーロ買い・円売りと、前日の上昇を受けた利益確定のユーロ売り・円買いが交錯し、やや方向感に欠ける動きになっている。

16:20現在、117.55円近辺での出合い。

ユーロは、対円で134.75円近辺、対ドルで1.1462ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、17:55に独1月サービス部門PMI・改定値、18:00にユーロ圏1月サービス部門PMI・改定値、19:00にユーロ圏12月小売売上高の発表が予定されている。

米国市場では、22:15に1月ADP雇用統計、24:00に1月ISM非製造業景況指数の発表が予定されている。(了)