8日の東京市場は、日経平均株価が前日比281円77銭高の1万7167円10銭と続伸して終了した。
7日の海外市場で原油相場が落ち着いた動きとなった他、米国の民間の労働環境の改善を示す統計内容を受けて、米欧株価が上伸。
加えて、為替が円安・ドル高に傾いた事から、日経平均は朝方から買いが優勢となり、大幅高で始まった。
その後も幅広い銘柄が買われ、午後には上昇幅が350円を越える場面もあった。
その後は、利益確定の売りに伸び悩み、やや上昇幅を縮小したものの、終日底堅く推移した。
アジア株式市場は、中国市場を除き軒並み上伸して終了となった。
中国株は反落。
上海総合指数は、前日比2.36%安と大幅安で終了した。
この日は、ここ最近の上昇を受けて、金融株を中心に利益確定の売りに押される展開となった。
ドル円は堅調推移。
前日の海外市場では、市場予想を上回る内容となった米ADP雇用統計やNYダウの上昇を受けて、ドル買い・円売りが優勢の展開。
NY市場の終盤に前回分のFOMC議事録要旨の公表が行われたが、新味に乏しい内容となった事で、一旦調整のドル売りが広がり、一時119円を割り込む場面もあったが、下値では引き続き米国の景気回復期待感によるドルの押し目買いが入り、119円台前半に値を戻していた。
東京市場開始後は、日経平均株価の上昇幅拡大を眺め、じりじりと上値を追う展開となった。
午前中の終わりから午後にかけては、日経平均が上昇一服となった事もあり、119.70円近辺でのもみ合いになっていたが、欧州勢参入後は再びドル買い・円売りが優勢となり、119.90円近辺に水準を切り上げている。
ユーロドルは、前日の欧州時間帯に発表された、昨年12月のユーロ圏消費者物価指数・速報値が前年同月比で0.2%低下し、09年10月以来5年2カ月ぶりにマイナスを記録した事で、デフレ懸念が強まったため、9年ぶりの安値水準まで下落。
ただ、売り一巡後は安値警戒感から、ユーロの買戻しに反発。
FOMC議事録公表後も下落幅を縮小する動きとなったが、東京市場入り後はECBによる追加金融緩和観測が重しとなり、再び下値追いの展開となっている。
ユーロ円は、ドル円や日経平均株価の上昇を眺め、リスク回避巻き戻しのユーロ買い・円売りが優勢となり堅調推移。
午後に入ってからも堅調で、一段高となっている。
16:20現在、ドル円は119.93円近辺での出合い。
ユーロは、対円で141.58円近辺、対ドルで1.1805ドル近辺での出合いとなっている。
この後の欧州時間帯では、19:00にユーロ圏11月卸売物価指数、11月小売売上高、12月消費者信頼感、21:00にイングランド銀行金利発表が予定されている。
米国市場では、22:30に新規失業保険申請件数の発表が予定されている。
明日は、米12月雇用統計の発表が予定されており、今月序盤の相場動向を占う上で注目したい。