金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース  ドル円は102円台前半で伸び悩む。

2014-07-30 16:11:26 | お金


30日の東京市場は、日経平均株価が前日比28円16銭高の1万5646円23銭と小幅ながら4営業日続伸して終了した。

前日のNYダウは反落し、約3週間ぶりの安値で終了となったが、東京市場は前日とほぼ同水準で取引を開始した後も、円相場の軟化や企業業績に対する期待感から、買いが優勢となった。

ただ、本日米国市場で重要イベントを控え積極的な売買が手控えられた事や、最近の上昇に対する警戒感から利益確定の売りに上値は抑えられたようだ。


アジア株式市場では、主要株価指数が高安まちまちで終了。

中国株式市場では、上海総合指数が高値警戒から利益確定の売りに押され、前日比0.09%安と小幅反落して終了した。

ドル円は、102円台前半でやや伸び悩んで推移。

前日の米国市場で、消費者信頼感指数の良好な内容を受けて、ドル買い・円売りが進み、102円台を回復。

東京市場入り後も日経平均株価の上昇を眺め、堅調な流れが継続となった。

ただ、今晩の米GDPなどイベントの結果を見極めたいとムードから、更に上値を追う向きも限られ、102円台前半でのもみ合いとなった。

欧州勢参入後は、ややドル買い・円売りが優勢となっている。

ユーロドルは前日の海外市場で、米消費者信頼感指数の改善により米欧の景況感格差が意識され、ユーロ売り・ドル買いが進行し、一時約8カ月ぶりの安値をつけるなど軟調な展開となった。

本日の東京市場入り後は、ポジション調整のユーロの買戻しに反発する場面もあったが、総じて上値は重く安値圏での小動きとなっている。

ユーロ円は、EUが対ロシア追加制裁に合意したため、ユーロ圏経済への打撃が警戒されている事で、東京市場入り後も上値の重い展開が続いている。

16:40現在、ドル円は102.14円近辺での出合い。

ユーロは、対円で136.93円近辺、対ドルで1.3405ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、21:00発表の独7月消費者物価指数が注目材料。

米国市場では、21:15に7月ADP雇用統計、21:30に4-6月期GDP・速報値の発表が予定されている。

また、日本時間31日未明には、FOMC終了後声明が発表される。

但し、今回はイエレンFRB議長の会見は行われない。(了)