こちらも、石川の九谷焼窯元へ
ご自宅の床の間を洞床になさっていて、お正月などに掛けて楽しんでいらっしゃるそう
題名:春宮局(王昌齢) 王鐸の書体で
意味:昨夜の春風で、露井のそばの桃の花が一斉にほころび始めた
漢代のことに思いをはせれば、未央宮の前殿に満月がかかり、
平陽公主のもとで歌舞していた人は、武帝の寵愛を受けるようになった
御簾の外の春寒に、みかどは錦の上着を賜れたという
こちらは、山口の方に
題名:惠崇(えすう)の春江晩景 米芾の書体で
意味:竹林の向こうの桃の花が二枝三枝開き、春になって江の水が
ぬるんだのは誰よりも鴨が先ず感じ取る
シロヨモギがあたり一面に生い茂り、アシの新芽はまだ短い
今がちょうど河豚が江を遡ってこようとする時期だ