健康と福祉を考えるブログ

双極2型障害の患者「レモンメロンパン」が、現代の医療、健康、福祉を素人なりに考えて綴るブログです。

金銭で解決できる問題か?

2008-01-31 14:42:56 | 周産期医療
先日、分娩時の医療ミスで新生児が脳性まひを発症した場合、2000万円+数百万円を支給するための保険ができる、との報道があったが、私は正直言って違和感を覚えた。
その分の資金を、脳性まひの発症予防や治療に使った方がいいのではないか。
また、MSN産経ニュースによると、「産科は訴訟リスクが高く、医師不足の一因になっている」とあるが、これは本当なのか。
産科にやりがいを感じられれば、自然と医師は増えていくのではないか。

長野県松本地域は、ハイリスク分娩を担当した医師に、助成金を支給することにしたそうだ(信濃毎日新聞2008年1月29日)。
しかし、難しい手術や分娩を扱った医師に対して、金銭面で支援するだけで本当に良いのか。
医師たるもの、厳しい状況に置かれている患者に対して、「何とかしたい」との心構えを持つのが本筋なのではないだろうか。

いつの頃からかわからないが、少なくとも私(1972年生)が受験戦争の真っ只中にいた頃には、「医学部=頭のいい人が行く学部」という考えがあり、その頂点が東京大学理科3類だった。
医術というものを深く考えず、ただ成績が良いから医者になった若者が、日本にどれくらいいるのだろうか。

もっともそんな医師ばかりではない。
私の親友は、私と一緒に農学部で卒業論文を書きながら某医大を受験し、医師になるため更に6年間を費やした。今はある県で麻酔科医をしている。
彼女のような、志ある医師が増えることを切に望む。

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