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胎児の性分化と性分化疾患

2008年09月16日 01時42分55秒 | Weblog
9000文字数

基本型の女性型を男性型に改造すると=男性器↑

基本型の女性器~中間型~改造型男性器↑

男女性分化の仕切りは、男性ホルモンの一人相撲

■男女性分化の第1段階「性の内外性器の男性化」の解説(解説=熊本悦明)

男女性分化の仕切りは、実は男性ホルモンの一人相撲
“男と女への性分化”と一言でいっても、
生物学的には性腺形成から脳の性分化まで色々な段階での性分化があり、
全体としての個人の性別形成はかなり複雑な問題が折り重なって組み立てられる。

男性創生にまつわる興味ある話に繋がる。
 
基本的な性別は、性染色体の性差:男《XY》・女《XX》で決まり、
Y染色体上の遺伝子SRYの存在が鍵であり、
その遺伝子SRYの働きで睾丸が創られることが、すべて性別発生の出発といえます。

その睾丸から分泌される男性ホルモンによる様々な男性化機序、いうならば、
基本型の女性型を男性型に改造していくという、
すべて男性ホルモンの働きによる男性への性分化が行われるのです。

その睾丸が出来なければ、卵巣が出来て女性となるのです。
しかし《X》染色体を1つしか持たない例《XO》の時もあります。
その場合は卵巣も創れないのですが、
性腺が何もできない性腺無形成でも人として生まれてくることが可能なのです。
そして男性化機能が働かないという条件は卵巣があるのと同じなので、やはり女性形となって生まれるのです。
要するに《Y》染色体により睾丸が出来なければ、すべて素直に女性型となり、
睾丸が出来ればそれから分泌される男性ホルモンの働きで、
以下にまとめた様な複雑な男性化機序が連続して動いて、
晴れて男となって、この世に生れ出る事が出来るのです。

■《一連の男性化機序》■ 
a:性の内外性器の男性化
b:顔や体格などの骨格の性差形成
c:脳の性分化による男女生理の形成
d:脳の成文化による心理行動科学的性分化
 
そこで、男として、臨床的に問題になるのは、
全ての男性化機序がしっかり進行したのか!!!
という事、
この一連の男性性分化作業の出来具合いが良かったかどうか!!!、
という事です。

男になるのは、形だけでなく、さらに【 男の魂 】を入れる、
aからdまで幾重にもかさなる“男性力による大仕事”が求められているのです。
これがまた大変な事といえます。

ーーーーーー

第1段階の
■a:性の内外性器の男性化■の説明開始↓

まず、
第一の男性性分化(a)は、上図の様に、
開かれた女性型性器の左右の扉が男性ホルモンの力で融合され、
男子尿道と陰嚢が形成され、はれて男性型となります。

ーーーーーー↓
実例=両性具有の女子スポーツ・金メダリスト
南アフリカのセメンヤ選手が“両性具有”との記事問題について

女子運動選手のセックスチェックで問題となった症例は、
一応、睾丸は創られてはいるものの、
男性化に必要な男性ホルモンの分泌力が十分でなかった為、
性器を完全に男性化することが出来ず、
【完全融合すべき陰裂がかなり開いたままの女性形】に近い形で生まれてしまったので、
女子と誤診されてたという訳です。
ーーーーーー↑

勿論この内外性器の男性化にも、かなりな個人差はある筈です。
例えば、ペニスのサイズや睾丸の大きさなども、個人的な秘事である為、
今まであまり医学的にも検討されてきておりませんでしたが、最近、少し専門的になりますが、器官形成遺伝子である"ホメオボックス遺伝子群"との関係で、
《 人差し指の長さとペニスの大きさに関係がある 》こともなども、
少し明らかになりつつあります。その点についてはいまだデーター不足の領域といえます。

この性器の男性化形成過程が不十分であると、
色々な上図の様な正常男性型と成り得ず、
女性型から男性型への変形途中の様々な不完全男性化中間型が時々生まれるのです。

それを見て知識の無い素人が少し変形した女性と判定してしまう訳です。
ただそれもそれ程発生頻度は高くないので、
一般的には睾丸が出来さえすれば、殆どの人は問題なく一応男性型に形成され、
無事男として、この世に男としてお出ましになるのです。

ただ問題は、
その様に男の形は整ったものの、さらに【 男の魂 】をどれだけ入れられて“男らしく”するのか、ということになります。
“男らしく磨きをかける道”は、必ずしも平坦なものではないのです。

そこで、とにかく一応男性化第1関門を無事通過したことにして、
それに続く厳しく多様な男性化の道程の複雑さについて話を進めて行きましょう。

上の流れ【 (b)⇒(d)の性分化 】、
すなわち、微妙な、しかし日常的に問題となる、男性らしさが如何に創られるかということは、恐らく多く方の関心事であろう!!。


■熊本悦明の職業
・日本Men's Health 医学会理事長、
・日本臨床男性医学研究所所長、
・NPO法人アンチエイジングネットワーク副理事長

■上中下図の上図で、
ペニスの亀頭の左右はピンセットで、
皮を開く様な模式図になっている。

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■男性創生物語■
女性型身体として出発し、晴れて男性として世に生まれ出る。

そもそも我々は皆、母親の胎内で始めて“生”を得た時点では、
全て【“女性型身体”】として出発しているのです。

それが男性として晴れて世に生まれ出るには、
Y染色体が持っている遺伝子の働きで創り上げられる睾丸(精巣)が、
男性ホルモンを生産し、そのホルモンの作用力で、
男性に創り変えられねばならないのです。

聖書に語られている男女誕生物語は、
男性アダムが生まれたあと、神様がそのアダムを眠らせて肋骨を折り、
それで女性イヴを創り出したということになっており、それを長い間人々は信じていた訳です。しかし現代生物学の男女物語は、全く逆であり、
女から男が作られるという、
なんとなく“母なる大地”を言う言葉を思い出させるような話といえます。

しかも、その男性ホルモンによる男性化現象は、
男性型性器を整えるばかりでなく、顔形や骨格、さらには脳の種々の生理機能の隅々に至るまで、しっかり行われているのです。
考え方を変えれば、男性は母親の体内で、引き返せない“性差・男性化の河”を渡るのです。

ある有名なローマ時代の英雄シーザーがルビコン河を渡るとき、“賽は投げられた”と叫んだと言われた時の想像図がある。
男になるのもそれと同じく、“引き返せない男の対岸”へ
と勇躍突入の歩みを進めているのである。

男性は母親の胎内で男性ホルモンによって、
男性化への引き返せない河を渡るのである。

最近よく男性の女性化などという情けない表現を聞きますが、
そんなことは、有り得ないのです。男はあくまで男なのです。
(だだ、男に成る道程で異常があった場合別ですが・・・)

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なぜ、女性なのに、男性ホルモンなのか?

女性も男性ホルモンのシャワーを浴びる。
男女・性ホルモンの創られ方を説明しよう

女性も男性ホルモンのシャワーを浴びると説明しましたが、
多くの方は恐らく、睾丸もない女児が何故男性ホルモンのシャワーを浴びれるのか?
と疑われたのではないでしょうか?

そこで、回り道になりますが、男女・性ホルモンの創られ方を簡単に説明しておく必要があると思い、少し両性ホルモンの関連性を見て戴きます。

我々の身体にある副腎・精巣・卵巣は同じ様に先ず黄体ホルモンを創り、
それから男性ホルモン三兄弟・女性ホルモン三姉妹の内のどれかを特に多量産生出来るように、それぞれがある程度、特化した酵素を多く持ち、臓器特有の特徴を生かしながら活動しています。

という事は、逆に観察してみれば、特色ある性ホルモン以外のホルモンもそれなりに分泌していることなのです。
副腎は男女ともに持ち、それから分泌される弱男性ホルモンであるデハイドロエピアンドロステロン(DHEA)は女性では男性ホルモンとしてかなりな役割を果たしているのです。

■胎生期2ヶ月頃までに行われる内外性器の男性化には、
かなり大量の男性ホルモンが必要なのですが、
その後の発生段階ではそれ程高い濃度の男性ホルモンのシャワーでなくても、
弱い男性ホルモンでもある程度の男性化作用が出てくるのです。

その為、女児でも、男性ホルモンが微量ながら母親の副腎や卵巣から一応分泌されているので、その影響を受けているのです。
個々の母親により、そこからの分泌される男性ホルモンの量にかなりなバラつきがあり、
それが体内の女児に微妙な男性化のバラツキを創り出すことになるのです。

また双子で相手が男児Aであれば、
その男児Aからの男性ホルモンの作用で、
女児が或る程度ながらはっきりハッキリ脳の男性化が起きるのが証明されております。

また、
●女児自身が副腎皮質症候群といって副腎から多量に男性ホルモンが分泌されている。
症例や
●母親が流産防止の為に男性ホルモン作用も強い合成黄体ホルモン飲用。
その服用した症例では、
かなり顕著に男性化現象が出ております。

要するに、女性といえども、皆、色々な程度の男性化のシャワーを浴びて生まれて来るのです。
そこに女性でも2D/4D比分布にかなりな広がりが出来、
又それでの色んな性格上の差も出てくる訳です。

2D=人差し指の長さ(cm)=第2指
4D=薬指の長さ(cm)=第4指

なお、男性でも、外性器はしっかり男性化した後でも、
その後の男性化機序にやはりかなりな程度の差が、
性格形成の段階で出ていることも注目される所です。

(a)胎生初期の性器の性分化時と、
その後の、
(b)骨格・(c)脳の性分化段階のときでは、
男性ホルモンの作用の仕方が少し違うようにも見えます。
しかしそのあたりの疑問には、未だ答えがでるほど研究は進んでおりません。

■《一連の男性化機序》■ 
a:性の内外性器の男性化
b:顔や体格などの骨格の性差形成
c:脳の性分化による男女生理の形成
d:脳の成文化による心理行動科学的性分化


事実として、男は男なりに、女は女なりに、身体や脳は、かなりの幅を持ちながら、
その男性ホルモン・シャワーによる男性化の影響を受けて、生まれ出ている。
ことを理解する必要があると思います。

ことに女性側で、その様な事実があることは、女性の多くの方が驚く事かもしれませんが、
生物学的に面白い所でしょう。

男と女の間に形態上の差は大きくあっても、
性格的・気質的な面での脳の性分化では、このように面白いように連続性があり、
男と女は“裾のつながる双子山”という様なつながりを持つ生物学的現象といえます。

■胎生期の性器分化の終わる3ヶ月頃から、
第二の段階の男性ホルモン・シャワーの影響が出てき始めるとされていますが、
手の指ばかりでなく顔の形、骨盤や肩幅形成にもかなりの影響があるとされています。

2歳児の人差し指(2D)/薬指(4D)【主に右手】の比、
を出生時に保存しておいた羊水の中の男性ホルモン値とが、かなり高い相関性があることを実証したという研究論文もあり、単なる行動心理学的な事実だけの話ではないことが注目されているのです。

2D/4D比と色々な問題点の具体的な関連性を理解を深める為にもう少し詳しく説明してみましょう。
未生以前、生まれる前の胎内にいる間の男性ホルモンシャワーが強い程、
身体の色々な部分がより男性化するということはどんな事か、
明らかになりつつありことを、もう少し細かく下記の点について、
さらに解説・検討して見ることにします。

【1】顔や骨盤・骨格の形成
【2】性器の陰茎や睾丸などの発達
【3】脳の性分化における男女の性の生理の創生
【4】性格的な積極性、Aggressiveness(攻撃性)、Domianance(優越性)の形成
【5】視覚・空間知覚能力や読み書き能力だ度の知的能力の発達

全体として、性分化・男性的特徴形成という生物の秘密とされるものが、極めて大雑把にしても、手の2D/4D比の中に表示されていることが明らかになってきている。

人間・生き物としての男女の特徴を持つ荒削りの、母体の中で創生されている。
我々の生き物としての“生物たる因縁”があることを自認し、それなりに生きるべき覚悟と自覚を深めるべき命題があるといえましょう。

だだ、この生物学的知見を面白がるだけでは、あまり進歩もなく、意味もない訳で、
これだけで終わらせるべきでなく、生き物であると同時に文化教育生活環境と言う生きる条件を持つ人間を、両者の絡みをどう解明し、どう指導していくべきか、教育的立場からの次の大きな命題となるといえましょう。

今までは“女は女に生まれるのではなく女に育てられるのだ”という警句だけが先行していて、生物学的な制約無視否定の様な思想の流れが、最近まで社会的な支持を得ていたといえます。それを今後どのように修正し、どのように教育的に人を育てるかを、改めて考え直すべき時が来ている訳で、生物学的文化教育学というようなものが必ず生まれてくる筈です。

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アメリカ学派(生後)とイギリス学派(生前)の男性化機序の視点の違い

■生後男性ホルモン■アメリカのDabbs教授夫妻と、
■生前男性ホルモン■イギリスのManning教授ら、
による男性的行動活性についての研究を紹介する

臨床男性医学的な立場から見ると、
胎生期と思春期後の2つの男性化機序の発動の流れに関しての、
極めて注目すべき優れた系統的な研究報告です。

■生後男性ホルモン■(米国)
1つは1980年代から始まった、アメリカ、ジョージア州立大学の臨床心理学者のJ. M. Dabbs教授夫妻による広域な男女グループの唾液中男性ホルモンの疫学的分析と行動活性との関連性の研究です。
男女とも、男性ホルモンが多い人は生活活性度が高いという報告でした。
これは何となくわかりやすい成績といえますが、

■生前男性ホルモン■(英国)
2つの1990年代から始まった、イギリス、リバプール大学人口生物学者のJ.T. Manning教授らによる、胎生期の男性ホルモン・シャワーが強いほど、手の人差し指(2D)/薬指比(4D)が小さくなり、それにつれて男性的行動活性が強いという研究は、極めて斬新な報告といえます。
男性ホルモン多い男性Mと男性ホルモンの少ない女性Wとで、
手の人指し指の長さに違いがある。

■Dabbs教授(米国)は生後の男性ホルモンの作用を、
■Manning教授(英国)は生前の男性ホルモンの作用を、

人間の臨床的性差医学の中で分析検討し始めているのです
男を創る男性ホルモンには2つの性分化シャワーがある。

そしてこの2つの学説を、臨床的に綺麗に証明した、象徴的な論文が、
ケンブリッジ大学生化学Coates教授らにより、昨年(2008)3月と本年(2009)2月に、
米国科学アカデミー学会誌に発表され、国際的に注目を集めております。

ロンドンの株取引所の証券マンたちの利益率という面白く解り易い指標を使って、
その2つの男性ホルモン・シャワーの臨床的意義の分析した興味ある研究です。

どちらも男性ホルモンにより、生前、生後に創り上げられる積極的なアドベンチャー・スピリット・高い行動活性、いうならば、ある良い意味での攻撃的性格(aggressiveness)を持つ証券マンが、はっきりと高い利益率を上げているという報告なのです。

男性の血中男性ホルモンは日内変動があり、
午前が高く、午後は低くなるのですが、
利益率の高低で、その午前中の男性ホルモン値レベルを分析した所、
利益率の高い証券マンたちは男性ホルモンが低い人たちより、
優位に高いことが明らかになっております。

そしてもう1つの研究では、
その利益率の高い証券マン達は、
人差し指(2D)/薬指(4D)比が優位に小さい。
人差指が短いことを証明しているのです。

胎生期の骨格の性分化時に強い男性ホルモン・シャワーを受けると性格的に積極性の強いよりaggressiveな男性性格が高くなるということを、
人指し指(2D)が薬指(4D)に較べて短くなる、2D/4D比が小さいという所見を利用して説明しているのです。

男性ホルモンが高い人と同じ原理で、性格的に行動活性が高いことを示す、人差し指の短い証券マンがやはり高い利益率を上げていることを証明しております。

しかも、証券マンでキャリアーが長く、高利益率を上げ続けている人々は、
殆どが2D/4D比が低い人達であり、
それはその様なタイプの人でないと証券マンとして利益を上げ続けて、
難しい仕事の中で生き残れないことが示されているといえます。

要するに積極的なアドベンチャー気質の高い行動活性の強い男性ほど、危険性も高い仕事に勇敢に向かっており、それでの成功率も高いという分析結果を出している訳で、これが経済界の人々から、また社会的にも、かなり注目を集めている話題を浚らっている報告です。

男らしさには、2つの要素があり、
生得の因子と、それを促進する生後の因子が折り重なっている訳です。

問題は、そのどちらが前面に出て、日常的な男らしさを規定しているのか?
ということになると思います。
生得の脳の男性化が、基本的な個人の気質を構成しており、
それが生後の条件により変動すると考えるのが、臨床的な流れではないかと感じております。そこに“生き物人間の本質”を見る思いがする。

もう一つ説明をしておかなければならないことがあるのです。
それは胎生期に胎児に影響を与える男性ホルモンは、
①胎児自身の睾丸から出るものだけでなく、
②自分の副腎から、
③さらには母親の卵巣や副腎からの、
④また母親が服用した薬(母親が流産防止の為に男性ホルモン作用も強い合成黄体ホルモン飲用)や
⑤2卵性双生児の相手の男児からの男性ホルモンがあり、

それは特殊な場合を除き、性器の男性化にまでは影響しないが、
その後の性分化には、それなりの影響力を持っているのです。

●男児の場合は、
自己睾丸からの男性ホルモンの作用が強いので、
その他のホルモンの影響はさほどないのですが、

●女児の場合は、
それがかなり問題となるのです。
その影響で、女性でも人差し指が薬指よりかなり短くなることもあり、
気質の強い人にしているのです。

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