1990か91年頃だったと思う。
世は空前のバンドブーム...
ブームに乗ってかどうかは知らないけど、ボクも16歳でギターを手にし、ボウイやブルーハーツの曲をコピーしてたりしていた。
バンドを組んだのは17歳の時。
「ボウイのバンドを組みたい」という1つ年上の人がいるっていうんで、ボクと当時「一緒にバンドやろうぜ!」って言ってた中学の頃のクラスメートのほりべぇくんに知り合いから声がかかったワケ。
初めての顔合わせは泉佐野駅の近くの喫茶店。
「ボウイのバンドを組みたい」という1つ年上の人は、すごく「ボウイ大好きです」感が強かったネ。
「今日、後ろ髪を始めてくくったんだよ~布袋さんみたいに。」
ま、倒置法を用いたかは覚えちゃいないんだけど、何かそんな風なことを嬉しそうに言ってたネ~彼は。(遠い目)
その後、しばらくして初ライブの話が持ち上がった...
ボクらの一つ上の先輩たちの卒業ライブで1曲だけプレイさせてもらえる時間があるらしい。
ボウイのコピーバンドだったはずが、なぜかやる曲はBUCK-TICKの「悪の華」だったけどネ...
ま、それがボクの生まれて初めてのライブだったってワケ。
土足禁止の楽屋の前には、ずらりと並んだ、お~んなじラバーソール。
みんなこれまた決まったように髪の毛をツンツンに立てちゃってさ。
正直こう思ったョ。
「いや~ホンマに個性ねぇな...奴さんたち」ってサ。
なぜボクがそんな気持ちになったかというと、もうその頃は当時の流行ってたバンドの曲には、あまり興味を失くしてたんだ。
ボクが当時夢中になってたのは、なんと言っても初期のビートルズ。デビュー前のハンブルグ時代の頃のネ。
皮ジャンにリーゼントっていうスタイルだったというのもショックだったけど、それより何よりあのサウンドと楽曲にボクはスゴイ衝撃を受けた!
ジョン・レノンの少しオーバードライブした時の歌声ネ。
いいんだよ、何かあのヒリヒリした感じが。
ま、そんなワケでビートルズのアルバムを1stから順番に聴いていったり、そのかたわらで、ストレイキャッツやリトルリチャード、エディ・コクランやビルヘイリーなんかも聴いていた。
そう!
もうその時すでにボクはロックンロールに夢中になってしまっていた。
たぶんそんな頃にビートルズの「HELP!」と一緒に買ったアルバムが、THE STRIKESのメジャーでの1stアルバム「VOX&BEAT」だった。
家に帰って、さっそく聴いてみたところ...
「!...コレは!」
いや驚いた。
当時の他のバンドとは明らかにサウンドが違ってた...もちろん「イイ意味」で!
ボーカルの声はすごく甘いくて切ないんだけど、シャウトなんかはかなりワイルド。
「こりゃビートルズのみんなが"一発かますヤツ"と一緒だな」って思ったネ。
歌詞も他愛もないといったら語弊があるかも知れないけど、ボクが夢中になって聴いてたロックンロールの雰囲気とピッタリ。
楽曲も、「Aメロ、Bメロでちょっと落として、サビへ~」みたいな、いわゆる日本の歌謡曲にありがちなパターンじゃなくて、本当に50~60年代のロックンロールやリズム&ブルースみたいなスタイルで、カッコよかった。
そんな楽曲構成で歌詞を乗せると、1曲の時間がすごく短くなるんだ。
やっぱ3分以内でしょ。ホントにイイ曲って。それで十分...コレは今でもボクはそう思ってるョ。
モノホンのマージービートをやってるバンドが日本にもやっぱいるんだな~って思いながら、ボクはTHE STRIKESの「VOX&BEAT」をビートルズのと一緒に毎日のように聴くようになっていった...
ブリックス・トーンの壁をバックに揃いのピンクの3つボタンのスーツに黒のタートルでキメた4人のジャケット。
そして横帯に書かれたキャッチ・コピー...
「反・ビートパンク宣言!」
バンドブームの終焉も近づき始めたこの頃...
どう見たって、流行りに乗っかって雨後の竹の子のように現れた、数々のビートバンドには正直ボクもウンザリていた。
わずか2年前、中学生の頃にボクが心を奪われたボウイやブルーハーツに感じた「フィーリング」は、そんなバンドからは残念ながら微塵も感じられなかったからだ。
そんなこんなで、その後やはりフェードアウトするように去っていった「空前のバンドブーム」。
しかし、そんな中でもTHE STRIKESというバンドがメジャーレーベルから2枚のアルバムとシングルをリリースし、当時のボクみたいな「田舎のガキ」の耳にも「あのサウンド」が届いたっていうんだから、そんな「ブーム」だって捨てたモンじゃなかったということかもネ...(したり顔)
ま、自分でもどの立ち位置からこんな事言ってんのか分かんないんですけど。
だってさ、ま言えば、ボクだってそのバンドブームに乗っかって音楽始めたワン・オブ・セムなのですから!
話は戻って...
BUCK-TICKのコピーバンドで初ライブを終え、帰宅してから部屋でストレイキャッツの「GENE&EDDIE」を何度も弾いたんだ。
ま、当時のボクなんて下手ッピなもんですから、ギターソロなんて全然弾けないし...
持ってるギターはバーニーのSGモデルで、アンプはフェルナンデスのFA-15(ま、音よくつぶれたョ...身もフタもないくらいにネ・笑)だから、もちろんどうひっくりかえってもブライアン・セッツアーみたいな音は出ないんだけど。
それでも、何かその日いたバンドのギターの人たちとは全然違った鳴らし方ができたうような気がしたんだよネ。
ま、それがボクなりの「反・ビートパンク宣言!」というワケなんです。
いや、そのライブの日からますますロックンロールバンドやりたいな~って思うようになったネ。
で、その年の夏にボクはあるパーティーでついに、念願叶って、ビートルズやロックンロール、いわゆるオールディーズみたいな曲をやるようになるんだけど。続きはまたの機会に。
ま、ずいぶん長くいろいろ書いちゃったんだけど、1月5日に難波MeleでTHE STRIKESのコピーバンドでライブをしてました。
お正月からお越しいただいたみなさんにホンマ感謝です☆
どうもありがとうございました♪
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
てれるなマーシー's (THE STRIKES)2013年1月5日 @難波Mele
http://www.youtube.com/watch?v=gNP-2lLHHwY
いや~久しぶりにノー・リーゼントでライブやった(笑)
いつも来てくれるお客さんに、「最初誰か分からんかった」って言われたのはココだけの話です。
また機会があったらやりますョ☆
世は空前のバンドブーム...
ブームに乗ってかどうかは知らないけど、ボクも16歳でギターを手にし、ボウイやブルーハーツの曲をコピーしてたりしていた。
バンドを組んだのは17歳の時。
「ボウイのバンドを組みたい」という1つ年上の人がいるっていうんで、ボクと当時「一緒にバンドやろうぜ!」って言ってた中学の頃のクラスメートのほりべぇくんに知り合いから声がかかったワケ。
初めての顔合わせは泉佐野駅の近くの喫茶店。
「ボウイのバンドを組みたい」という1つ年上の人は、すごく「ボウイ大好きです」感が強かったネ。
「今日、後ろ髪を始めてくくったんだよ~布袋さんみたいに。」
ま、倒置法を用いたかは覚えちゃいないんだけど、何かそんな風なことを嬉しそうに言ってたネ~彼は。(遠い目)
その後、しばらくして初ライブの話が持ち上がった...
ボクらの一つ上の先輩たちの卒業ライブで1曲だけプレイさせてもらえる時間があるらしい。
ボウイのコピーバンドだったはずが、なぜかやる曲はBUCK-TICKの「悪の華」だったけどネ...
ま、それがボクの生まれて初めてのライブだったってワケ。
土足禁止の楽屋の前には、ずらりと並んだ、お~んなじラバーソール。
みんなこれまた決まったように髪の毛をツンツンに立てちゃってさ。
正直こう思ったョ。
「いや~ホンマに個性ねぇな...奴さんたち」ってサ。
なぜボクがそんな気持ちになったかというと、もうその頃は当時の流行ってたバンドの曲には、あまり興味を失くしてたんだ。
ボクが当時夢中になってたのは、なんと言っても初期のビートルズ。デビュー前のハンブルグ時代の頃のネ。
皮ジャンにリーゼントっていうスタイルだったというのもショックだったけど、それより何よりあのサウンドと楽曲にボクはスゴイ衝撃を受けた!
ジョン・レノンの少しオーバードライブした時の歌声ネ。
いいんだよ、何かあのヒリヒリした感じが。
ま、そんなワケでビートルズのアルバムを1stから順番に聴いていったり、そのかたわらで、ストレイキャッツやリトルリチャード、エディ・コクランやビルヘイリーなんかも聴いていた。
そう!
もうその時すでにボクはロックンロールに夢中になってしまっていた。
たぶんそんな頃にビートルズの「HELP!」と一緒に買ったアルバムが、THE STRIKESのメジャーでの1stアルバム「VOX&BEAT」だった。
家に帰って、さっそく聴いてみたところ...
「!...コレは!」
いや驚いた。
当時の他のバンドとは明らかにサウンドが違ってた...もちろん「イイ意味」で!
ボーカルの声はすごく甘いくて切ないんだけど、シャウトなんかはかなりワイルド。
「こりゃビートルズのみんなが"一発かますヤツ"と一緒だな」って思ったネ。
歌詞も他愛もないといったら語弊があるかも知れないけど、ボクが夢中になって聴いてたロックンロールの雰囲気とピッタリ。
楽曲も、「Aメロ、Bメロでちょっと落として、サビへ~」みたいな、いわゆる日本の歌謡曲にありがちなパターンじゃなくて、本当に50~60年代のロックンロールやリズム&ブルースみたいなスタイルで、カッコよかった。
そんな楽曲構成で歌詞を乗せると、1曲の時間がすごく短くなるんだ。
やっぱ3分以内でしょ。ホントにイイ曲って。それで十分...コレは今でもボクはそう思ってるョ。
モノホンのマージービートをやってるバンドが日本にもやっぱいるんだな~って思いながら、ボクはTHE STRIKESの「VOX&BEAT」をビートルズのと一緒に毎日のように聴くようになっていった...
ブリックス・トーンの壁をバックに揃いのピンクの3つボタンのスーツに黒のタートルでキメた4人のジャケット。
そして横帯に書かれたキャッチ・コピー...
「反・ビートパンク宣言!」
バンドブームの終焉も近づき始めたこの頃...
どう見たって、流行りに乗っかって雨後の竹の子のように現れた、数々のビートバンドには正直ボクもウンザリていた。
わずか2年前、中学生の頃にボクが心を奪われたボウイやブルーハーツに感じた「フィーリング」は、そんなバンドからは残念ながら微塵も感じられなかったからだ。
そんなこんなで、その後やはりフェードアウトするように去っていった「空前のバンドブーム」。
しかし、そんな中でもTHE STRIKESというバンドがメジャーレーベルから2枚のアルバムとシングルをリリースし、当時のボクみたいな「田舎のガキ」の耳にも「あのサウンド」が届いたっていうんだから、そんな「ブーム」だって捨てたモンじゃなかったということかもネ...(したり顔)
ま、自分でもどの立ち位置からこんな事言ってんのか分かんないんですけど。
だってさ、ま言えば、ボクだってそのバンドブームに乗っかって音楽始めたワン・オブ・セムなのですから!
話は戻って...
BUCK-TICKのコピーバンドで初ライブを終え、帰宅してから部屋でストレイキャッツの「GENE&EDDIE」を何度も弾いたんだ。
ま、当時のボクなんて下手ッピなもんですから、ギターソロなんて全然弾けないし...
持ってるギターはバーニーのSGモデルで、アンプはフェルナンデスのFA-15(ま、音よくつぶれたョ...身もフタもないくらいにネ・笑)だから、もちろんどうひっくりかえってもブライアン・セッツアーみたいな音は出ないんだけど。
それでも、何かその日いたバンドのギターの人たちとは全然違った鳴らし方ができたうような気がしたんだよネ。
ま、それがボクなりの「反・ビートパンク宣言!」というワケなんです。
いや、そのライブの日からますますロックンロールバンドやりたいな~って思うようになったネ。
で、その年の夏にボクはあるパーティーでついに、念願叶って、ビートルズやロックンロール、いわゆるオールディーズみたいな曲をやるようになるんだけど。続きはまたの機会に。
ま、ずいぶん長くいろいろ書いちゃったんだけど、1月5日に難波MeleでTHE STRIKESのコピーバンドでライブをしてました。
お正月からお越しいただいたみなさんにホンマ感謝です☆
どうもありがとうございました♪
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
てれるなマーシー's (THE STRIKES)2013年1月5日 @難波Mele
http://www.youtube.com/watch?v=gNP-2lLHHwY
いや~久しぶりにノー・リーゼントでライブやった(笑)
いつも来てくれるお客さんに、「最初誰か分からんかった」って言われたのはココだけの話です。
また機会があったらやりますョ☆
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