ターボ・モーターの"そんなボクです..."

ギターを弾いて歌う...そしてボクはロックンロールを今日も転がす。
ターボ・モーターの気まぐれダイアリー

バンドやろうぜ!

2009年03月27日 | Weblog
「オレ、高校に行ったらバンドやろうと思ってるねん!」
ある日、教室でこう言い放ったクラスメートのバディ。
彼の一言の尻馬に乗ったのが、ボクがバンドをやることになったすべての始まりだった。
1988年。ボクらは卒業間近の中学3年生だった。

バディは、退屈過ぎたボクらのクラスでひときわ異彩を放っていた。
当時「女ぎつねon the Run」でブレイク寸前のバービーボーイズをクラス中に流行らせた彼は、学園祭でマイケル・ジャクソンの「BAD」を完璧に踊ってみせた。
工藤静香は絶対に売れる!と豪語し、ボウイについて「もう、こんなバンドは2度と出ない!」と言い切った。そんな彼はボクと同じチェッカーズのファンだった。

中学時代のボクはといえば、もちろん音楽は聴いていたが、さほど興味もなく、小学生の頃から好きだったチェッカーズのアルバムを聴き、「ザ・ベストテン」や「トップテン」、「夜のヒットスタジオ」などで、当時のヒット曲をチェックする程度のものだった。

中3の夏にもなるとクラブも引退。受験勉強と言えども、さっぱりヤル気になれず、当時ファンだった渡辺満里奈の、おニャン子クラブ解散後の去就に気を揉むという日々を過ごしていたワケだけど。

夏休みに夜中、テレビでブルーハーツが「キスしてほしい」を歌うのを見て、ボクはひどく衝撃を受けた...「何じゃコリャ?」まぁ、しばらく理解不能に陥ったのを今でも覚えている。しばらくして、こう思ったネ。「ブルーハーツ、かっこええわ~」って。マジで!

そんなこんなで、「あっ、ボクも何かやらなアカンぞっ!」的なモノは胸に抱えながらも、何をしていいのかは、さっぱり分からなかった。
まぁ、中3という立場上、「受験勉強」は必ずしなければいけなかったワケだけど...ボクが毎日熱心にやってたのは「ファミスタ’87」だった。

そんな頃に聞いた、「オレ、バンドやるねん!」という彼の言葉。
普段から一緒に遊んだりしたことはないような間柄だったけど、ちょっと勇気を出して、ボクは彼に聞いてみた。

「もうメンバー決まってるん?」
すると、彼の返事は「まだやねん。」との事。

「じゃぁ、ボクをメンバーに入れてよ。」と聞くボク。
「ええよ~。」と彼。

とまぁ、こんな感じでアッサリとメンバーの一員になったボク。
で、中学を卒業して、高校生になったら本格的に活動を開始しようということになり、新たな目標がひとつ生まれたワケであります。

今となっては、このクラスメートであるバディにホンマ感謝してます。
彼のあの言葉を聞いて、反応してなかったら、ボクはバンドやってなかったかもしれないしネ。

そんな彼は今度行われる、中学の同窓会に来るのでしょうか?
もし会えたら、心から「ありがとう!」と言いたいのです。
「えっ、まだやってんの!」って言われるような気がしますが...

まだ、やってます!

あれから20年以上なるねんな...(遠い目)
そんなボクが、バンドを始めることになった「きっかけ」の報告でした。

「季節が君だけを変える」/ BOOWY
http://www.youtube.com/watch?v=bra1W5zm1-Q